2025/02/12

ハートの国のアリス

 

数年前に姉から、momoko DOLL用の「不思議の国のアリス」の衣装2着を作って欲しいと言われていました。何故2着必要なのかと言えば、姉のモモコの中で主役設定の双子(「静寂を捧ぐ」と「アリスのおくりもの」)用だったからです。アリスと白ウサギ、または帽子屋かハートの女王の衣装ではなく、二人共アリス服と言う依頼です。

それでアリス服の定番の青いエプロンドレスと、もう一着は赤バージョンにしようと考えていました。まずこの赤い方を、材料が揃っていたので先に縫いました。が、肝心の青い服の方は、イメージに丁度合う青無地の薄手コットン生地が全く手に入らず。兎に角イギリスでは、薄手綿無地布を手に入れるのが殊更難しい!

そうこう探している内に、どんどん時間が経って姉は待ち切れなくなったようで、他の服で思い描いていたドールの撮影を間に合わせたとの事。

その後帰国時に青い無地布は日本で無事手に入れましたが、特に必要がなくなったとは言え、青いアリス服の制作には未だ取り掛かっていません。しかし丁度バレンタイン用のドール服のアイディアに困窮している今、この赤いアリス服だけでも、バレンタイン向けのイメージとしてなら自分にとって役に立つのではないかと思いました。

最初はアリスのヘッドドレスとしては、定番のリボンのヘアバンド(またはカチューシャ)は、青い方のアリス服用に合わせようと計画していました。一方この赤いアリス服には、同じじゃ芸がないから、イギリスらしくミニ・シルクハットにしよう…と考えていました。

しかし、どうもサイドが高過ぎてバランス悪く作っちゃったようで、しかも(やはり)キ★ガイ帽子屋みたい。

この赤いアリス服単独で撮影する場合は、いかにもアリスらしく頭にはリボンでいいや、と後から変更しました。

エプロンは例のビンテージの赤のストライプ布で、しばらく硬い布は御免と言っていたくせに…とお気付きの方も、もしかしたらいらっしゃるかも知れません。が、随分前に作ったドール服なもんですから。ええ、凄く針通りが悪くて縫い辛い布だと言う事は、この頃から分かっていました。

「私を飲んで」と書かれた身体が小さくなる薬は、実は小さなガラス瓶の中に、一応シアーなピンク色のハート型のコンフェッティを入れています。ほとんど見えなくて、結局意味は無かったけど。

「confetti コンフェッティ」とは、欧米でお祝い事に配られる砂糖菓子の事も差しますが、ここではお祭りやパレード等に撒き散らす紙吹雪の事です。

と言っても今は紙製だけでなく、様々な素材があります。以前TVで、結婚式用のコンフェッティを乾燥させた天然の花で製造・販売し、ビジネスとして成功している農場が紹介されていました。

今は穴の無いスパンコールみたいに型抜きされた樹脂が一般的で、イベントの内容に寄って、クリスマスなら雪の結晶やXmasモチーフ型、ハロフィーンならコウモリやカボチャ提灯型、誕生日にはクラッカーやケーキ型等が市販されています。このハート型は正にバレンタイン用、またはウェディング用だったのだと思います。

撒き散らして降り掛け合うだけでなく、テーブル上に装飾として散らしてある場合もあります。邪魔そうだし掃除も面倒そうで、ついでにプラスティック製をもし全部回収出来なかったら、環境にも良かろうはずがありません。正直この文化、余り理解出来ません。

そう言う訳で、コンフェッティを持ってはいても使うチャンスは滅多にありませんが、見た目がキラキラ可愛いのは確かで、たまーにドール服か撮影には活用出来る時があります。

ところで、最終的にはこの服は姉に送るつもりですが、やはり当初の計画通り青バージョンを作って、双子コーデとして揃えてからでないと、と考えています。

ドールにアリスの恰好をさせるのは、ドール好きにとっては真骨頂と言うか、お人形遊びをする子供もドル活民の大人も大抵は大好きだと思います。 

かく言う私も、アリスの物語自体は大して好きじゃないのに、アリス服やアリスの世界観は好きで、ついでにP太も好きだそうです(…やべえな、こいつ)。

今後も様々なバージョンやテーマを変えてアリス服を作り、色んなドールに着せてみたいと思います。


 

 

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