昨年姉の家でmomoko DOLLで遊んでいた時、「うんざりな日々(姉は『響ちゃん』と言う名前を勝手に付けている)」が、私にとって使い勝手がとても良く魅力的なドールである事に気付きました。そこで今年の帰国時には、私用にもう一体、ネット・オークションでマッパ状態のを落札して貰いました。
元々モモコの中でもブルネットのボブヘアーは、日本の普通の女の子らしくて特に好きなのですが、この子はブルネットにブロンドのメッシュが入っていて、髪を耳にかき上げて出している所が独特です。色白肌で、唇はぷるぷるの桃色。瞳の周囲にはピンクのアイシャドーがほんのりと入っていて、幼さの残る甘い顔立ちになっています。
ところがこのモモコは、元はパンク・ロックっぽい服装で発売されました。本体自体はこんなに可愛く使い易いドールなのに、姉に言わせると、ロック系のハードな格好で販売されたモモコは人気がないそうで、この「うんざりな日々」や「シガレットチョコ」は沢山ネットに流出しているそうです。ネットで多く出回っているからって、人気がないとは限らないと思いますが、中古を比較的手に入れ易いのは確かなようです。
デフォルト服のようなロック系、ストリート・カジュアルは勿論、ロマンティックやナチュラルな可愛いスタイルも難無く着こなしそう。
姉の家ではアール・デコ風のローウェストのドレスを着せてみましたが、これも違和感無く似合ってました。
何より、絶対に着物が似合うのに違いない!のが、私にとっては魅力的でした。
が、着物が着せたくて溜まらないのをグッと押さえ、「一月の着物強化月間のお楽しみ」として保留にして、まず今回は和風ドレスを作って着せてみました。
和ロリと言うよりは、アニメやゲームの和風キャラクターっぽい。
どうもエセ巫女コスプレとか、「モモコはアイドル?」展のV-tuber狐っ娘アイドルが頭にあって、一瞬キツネ耳や尻尾を付けようかとも考えました。
実際にあの展示を見に行った姉の話に寄れば、「可愛いは正義♪」の歌が耳に焼き付いて離れなくなるとか(笑)。
狩衣や水干のように肩が開いて紐を通した袖は、一度挑戦してみたいと思っていました。
この麻の葉に桜紋の和柄生地は、数年前に色違いで三種類買った物。使い易くて何度もドール服に利用したと思っていましたが、この紺地だけは意外にも未だ一度も切り刻んでいない事に気付きました。製作中に思いましたが、藍染の麻の葉柄って、少しモンペを思い出させて田舎臭いような(笑)。
ドレスの下に履かせたパニエも、今回合わせて作りました。ドレスのスカート部分が十分膨らむよう、また重ね着してもウェストがもたつかないように一応工夫して作ったので、他の服にも色々活用出来るはずです。そしてスカートとしてパニエ単独でも着用出来るよう、透けない造りにしています。フットウェアは、アナ雪人形のブーツ(…イギリスの中古人形として一番手に入り易いアナ雪、何かと役に立つw)。本来モモコには大き過ぎるし、ヒールも恐ろしく高いのですが、これ位ゴツい方が、文字通り立たせた時にバランスが良く、全体的な見た目も悪くないと思うのです。
ヘッドドレスは、少しだけ巫女さんの額飾りをイメージし、大げさな位にジャラジャラと目立つようにしてみました。あれは正式には「天冠」と呼ぶそうで、ついでにお雛様の冠や、死者の額に着ける白い三角形の布(日本の幽霊のシンボル)も天冠の一種だそうです。
うん、和服は間違いなく似合いそうですね。思いっ切り大人っぽい恰好よりは、若々しいティーンらしい雰囲気の方が決まるモモコのように見えます。
今思うに、「うんざりな日々」ってネガティブなデザイン名と反社的な(爆)イメージが、やはりちょっと損しているのかも知れません。しかしファッション・ドール自体としては、期待通りに創作意欲を掻き立ててくれ、また着こなしてくれる優秀なモデルさんです。
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