昨年の夏に訪れたオックスフォードシャーのWittenham Clumps ウィッテナム・クランプスで、鉄器時代の要塞遺跡「Castle Hill カッスル・ヒル」歩いた後は、もう一つの丘「Round Hill ラウンド・ヒル」を丘を歩きます。
「Clump」は木立と言う意味で、Wittenham Clumpsは複数形になっているので、この二つの丘(の頂上に近代に植樹された森)を合わせた名称になります。本来の名称は、「Sinodun Hills」と言うそうです。
二つの丘の間は、要塞遺跡の深い堀のせいもあり、かなり急な坂道になっていました。
カッスル・ヒル同様に、ひたすら丘の周囲を歩きます。
こちらの丘の頂上の森も、柵で囲まれています。かなり不気味に鬱蒼としていて、入れたとしても立ち入りたい雰囲気ではありません。勿論こちらの丘からも、眺望は抜群。
北西には、House of Wessexと言うサクソン時代の家屋の復元が在るそうです。写真で見る限り、日本の茅葺屋根の家に良く似ています。
丘の北側には、リトル・ウィッテナム村のSt. Peter’s Churchが見えます。
そしてこの丘の北東には、かつて大修道院が存在したDorchester ドーチェスターと言う村が在ります。大修道院は例に寄って16世紀に解散され、今は教会部分のみが教区教会として残っています。
ここもいつか訪れたいと思っていますが、今回は時間がありませんでした。因みに、ドーセット州の州都ドーチェスターとは、同名ながら単なる偶然の一致で無関係だそうです。但し「~chester」の地名が示すように、どちらも古代ローマ時代から続く場所のようです。
更に北東の奥には、「Oxford Wet’n Wild」と言うウォーター・パークになっている湖沼地帯が見えました。ここでは水上に浮かぶ様々な遊具を使い、トライアスロンのようなスポーツが楽しめるようです。
丘の周辺を、近年イギリスで保護されて増えて来ている鳶が飛び回っていました。鉄器時代の要塞遺跡だけではなく、二つの丘共に考古学的に重要で、青銅器時代から人類の痕跡が見られ、古代ローマ時代の住居跡やモザイクの床も発掘されたそうです。
また、これ程風光明媚で印象的な丘なので、今までも幾度か文学や絵画の題材にされただけでなく、BBCの人気ドラマ「Dr. WHO」の撮影も行われた事があるとか。
Wallingford ウォリンフォードに到着時はどちらかと言えば曇天でしたが、気が付けば去り際の夕方には清々しい晴天に。
結局この日の小旅行では、古い家並みの町、城跡、アンティーク・モール、古代遺跡、更に自然の中でのトレッキングまで楽しめ、我々夫婦にとっては理想的なお出掛け先となりました。
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