2024/06/14

バービーをあっさりリペイント

 

懲りもせず、またしてもバービーのリペイントに挑戦しました。今回実験台になったのは、一度アクリル絵の具でリぺした安価バージョンの中古バービーです。

仕上がりは、どちらかと言うと元のバービーの顔のイメージに、返って近くなりました。バービーのオリジナルのフェイス・プリントの、いかにも大量生産的なドットの粗い大雑把さや色味が気になるのであって、結局形や位置はあくまでオリジナルに則ってリぺした方が、一番落ち着くように実感しました。

ヘッドの型は、前回リぺしたバービーに割と似ていますが、眼の位置等の型押しが異なっているようで、それ程面長には見えません。好みかどうかは別として、バービーの顔のモールド自体は、リアルな立体感で良くデザインされているとは思います。

今回のリぺは、出来るだけ「あっさり優しい雰囲気」を目指しました。それで、最初は睫毛の描き入れを出来るだけ控えてみました。しかしそうするとバービーの場合、体調が悪いか寝起きの化粧前にしか見えず、兎に角似合わないようで、最終的にはフルで睫毛を描き入れました。モモコなら、睫毛がないタイプでも十分可愛いのにな…。

眉毛は、いつものバービーの角度付きモード眉ではなく、緩やかな曲線でもしゃもしゃと太くナチュラルにしてみました。

睫毛と眉毛は、顔の印象としてとても重要だと思います。実際の人間でも、素から化粧が濃いと思われる顔もあり、一方で全くそうは見えないのに、実はスッピンとメイク顔のギャップが激しい人も居ます。

うちの姉なんかは前者で、天然で睫毛が濃く長い為に、良く化粧が濃いと勘違いされるそうです。後者は眉毛の薄い人が多く、アイブロウペン無しでは近所のコンビニにさえ行けないそうです。

欧米人女性の場合、元々の毛量や髪色のせいで、実はほぼ眉毛がなく見える人が多いのでは?と想像しています(スッピンを見る機会は中々ないが)。そのせいなのか、眉毛をまるでシールをペタッと貼ったように作り過ぎる人も見掛け、正直笑かしてんのかと思える人も。

肌色は相変わらず白人には不自然な程地黒ですが、このリぺならちょっと日焼けしている程度に見えます。オープン・マウスでも、全面歯をニカ~ッと見せる必要は全くなく、ちらっと見えるだけならそれ程嫌じゃないと思います。しかし、微笑んでいるのは良い事だし、日焼け肌も健康的で良いはずなのに、この二つが合わさったバービーの場合、どうにもケバく見えて、服や背景布の色等、余り肌の色の濃さが目立たないよう一応気配りました。

アウトフィットは、最初はナチュラルを目指そうと思いましたが、いわゆるオーガニック・カラーと言った地味色が彼女には似合わなくて、デニムとダンガリーの中間のようなインディゴの生地に、赤系のフォークロアな装飾をプラスしました。

正直スカートの裾にストライプのビンテージ生地がないと、我ながら驚く程子供っぽく見えるデザインです。幅広チロリアン・テープも、フリマで買ったビンテージです。

ハイウェストにしたので、バービーさんが着るとマタニティに見えるような…。例えモモコがハイウェストを着ても、妊婦には見えないのに何故?かと言えば、このバービーが相変わらずママになっても可笑しくないような年齢に見えるからではと思います。

このバービーのデフォルトのボディは、フル可動式とは言え余りにも不格好だった為、ディズニー姫人形のメリダの可動式(実は凄い色のおぱんつが直接ボディにプリントしてある)に交換してあります。上半身の関節はやたら固いのに下半身の関節はゆるゆるで、正直こちらも捨てたくなる程扱いにくい過可動式ボディです。

肘は90度も曲がらないくせに、足首は180度廻っちゃう、油断するとすぐに酷いO脚&ガニ股になります。

スタンドを使っても立たせる事さえ難しいので、最初は出来るだけ椅子に座らせて撮影…と思いました。が、実は腰が十分曲がらず、脚は閉じず、つまり椅子に真っ当に座る事すら出来ない構造で、結局オバチャン座りしか出来ません(腰掛ける時に「どっこいしょ~」と言う声が聞こえて来そう…)。いっそバービー・エクストラの可動式ボディを借りて来て交換しようかとも思いましたが、少なくともこちらの方が肌の色はぴったり合います。

顔周りにだけウェイビー掛かったワンレンのブロンドは嫌いではありませんが、サラン系ではない乱れ易く静電気を起こし易い髪質で、これまた扱い辛くネックレス等あちこちに絡まって厄介です。撮影している内にどんどん膨らんで爆発したような頭になる為、しょっちゅう手で押さえなければなりません。

今回ので、ちょっとだけバービーのリペのコツを掴んだと言うか、少しは前進したように勝手に感じました。

しかし、やはり元の顔のモールドや肌の色は重要で、髪やボディの扱い易さもモデルとして大切で、自分好みのドールに改造出来るかどうかは、まず素材(土台の人形)選びからして大きな鍵になるとは実感します。

 

 

 

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