これは何かと言いますと、イギリスの古いスナップ・ボタンやスプリング・ボタンであります。コレクション用ではなく、実際にドール服に使用する為に買っています。イギリスではドール服作りに必要な小さいサイズのスナップやホックが売られておらず、あったとしても大きいサイズとのアソートで、小さいのはちょっとしか入っていないのに高く付く為、フリマやチャリティショップで小さいサイズの中古品を安く見付ける度に買っています。そうすると、半端なく古い物ばかり集まってしまいました。全てイギリス製と言う所に(時々香港製もある)、時代を感じます。使い切ると台紙はとっとと捨てていますが、昔ならではの味わい深いデザインも多いので、せめて写真で撮って残して置く事にしました。
この台紙なんて、味があり過ぎ(笑)。一体どれだけ古いのか、1950年代とかでしょうか? しかし、古い物の方が質は確実に上です。現在売られている中国製は、穴に針が通らなかったり、中央の穴がなかったりします。
直径9㎜がサイズ1と呼ばれ、現在イギリスで売られているスナップ・ボタンでは多分これが最小です。7㎜はサイズ0,ドール服作りに最適と呼ばれる5㎜はサイズ00と呼ばれ、恐らく現在は特殊な通販でもない限り、ビンテージ以外では手に入りません。日本に帰国する度にも買い溜めしますが、それでも追い付かない位スナップは多く必要になります。
そもそもイギリスで最早余り衣料に使われる事がないから、余り売られていない訳です。昔イギリスの姪にドール服を縫った時、スナップが初めてだったようで、嵌め方・外し方から教えて上げなければなりませんでした。
台紙の面積に対して、スナップが余りに飛び飛びで勿体なく見え、凄く損した気分になる商品。大きなサイズのスナップも同じ台紙を使用して販売していた為、こんな現象になったようです。
イギリスの現在の衣料では、ワンピースやスカートのジッパーの先のスプリング・ホックさえ端折られて無い事が多く、ホックの出番も減って来ているようです。
ドール服では、スプリング・ホックの雄だけ使用して、雌は糸ループで代用する事が多い為、必然的に雌が多く余ります。
撮影中に、お猫様乱入。
こんなボコボコ出っ張った上に乗るのは居心地悪いと思いますが、そこまでして注目を浴びたいようです(笑)。
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