この緑色の古いビスク・ドール風の衣装は、以前「スズランの日」用に作った服です。その時はエクセリーナ顔のフェアリーフィールド・ジェニーに着せましたが、元々はmomoko DOLLが着用出来る型紙で作りました。
でもその頃はこんな服の合うモモコを持っていなかったので、ジェニーにモデルになって貰った訳です。
しかし今は我が家のモモコも少し増えた為、改めてモモコに着せてみたいと思いました。そして、色的にクリスマス設定でも行けるかもと思いました。
最初は「みんつくモモコ」をモデルに考えていましたが、実物は思いの他モダンで大人っぽい雰囲気のドールだった為、うちのモモコの中で甘い服装が確実に一番似合う「アリスのさがしもの」モモコを採用。
ところが、期待した程は似合わない…と言うのが正直な感想でした。現代人らしくいかり肩気味のモモコに膨らみ袖が合わないと言う以前に、まずジェニー達よりも明らかに小さいモモコの顔とのバランスに違和感がありました。
そもそも、一般的にアンティーク・ドール風ドレスと言われている服は、元々はヴィクトリア時代の女児服なのだから、どう考えてもモモコの設定年齢にそぐわないのは、当然と言えば当然です。
リアルなモデル体型に近いボディ・バランスのモモコでは、子供服がジェニーより一層ちぐはぐに見えるのは無理はないかも知れません。普通ならお洒落な着こなしには断然優位な小顔が、返ってネックになる事があるとは…。
モモコ・ドールにも、以前は「アンティークドリーミング」「避暑地のメヌエット」「雪の森のアリス」と言った、アンティーク・ビスク・ドール風のべべ・タイプの衣装を着用して発売された仕様は存在していて、元からドール自体も甘い幼い雰囲気の髪型やフェイス・プリントにデザインされ、アウトフィットのバランスもモモコでも可笑しくないよう良く考慮されているのだと思います。
ではジェニーやそのフレンズになら問題ないかと言えば、彼女達もハイティーン設定だし仕様も様々なので、全ての人形にアンティーク・ドール風のドレスが似合う訳ではないはずです。
昔日本ヴォーグ社刊の「私のドールブック9 アンティーク風ドレス」で、「モデルがエクリーナやマリーンにばかりに偏っているので他のフレンド・ドールも登場させて欲しい」と訴えている読者が居たように記憶しています。
確かにエクセリーナとマリーンって、ジェニー&フレンズの中でもアンティーク風ドレスを着こなす雰囲気に殊の外特化しているように思います。
しかし撮影している内に、その違和感も余り気にならなくなりました。
ロリィタ・ファッションだって、概ねヴィクトリア時代の女児服が元になっているのだし、アンティーク・ドールのコスプレでもしていると思えば良いのかも。
このモモコの円らな瞳や髪色、色白で血色良い顔色そのものは、本当にルノワールとかの絵画の中の子供のようで、クラシックな雰囲気の服装にぴったりです。
ただし、服の色やクリスマス・ツリーとのコントラストが強過ぎて、今回顔が白飛びしてしまうのが難点でした。
照明を弱めても遠ざけても難しく、そもそもファインダーで覗いた画像と実際の写真が違うってのが問題で、インスタ用にスマホで撮影する方が便利だと思いました。
背景布が光沢のあるサテン地なのも、影響しているのかも。この秋にフリマで手に入れたマッキントッシュ風のインテリア用の生地自体は、とても気に入っています。本来クリスマスには関係ない柄だけれど、金色と赤でクリスマスにも使えそうだと思ったのです。
何とか撮影は終えましたが、こう言ったべべ・タイプのアンティーク・ドール風ドレスは、やはり頭の大きくて腕の短い子供ドールの方が様になるとは思います。
リカちゃんより年上設定のドール用に、この手のアウトフィットを作る事は今後ないかも知れません。
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