コロナ感染に対する規制が無くなって以来、山小屋風チャリティショップには再びほぼ毎週出掛けています。例え何も収穫がなくとも、行き帰りの徒歩で一日に必要な運動量を十分超えるからです。しかしほとんど毎回行く度に、全く広くない店内なのに、何かしら買いたい物に出会えます。街の中心部のチャリティショップであれば、10軒をそれぞれ10回廻っても欲しくなる物に全く出会えないのに比べると、脅威に値する成果です。そもそも一般のチャリティ屋は、元は寄付品でタダなのにも関わらず(最近は工場アウトレットも増えた)、価格設定がかなり高くなっていて、中には新品と変わらない値段の物も。その点この山小屋風チャリティ屋は、概ね値段が安目です。どんな悪天候の日でも混んでいて、店で物色している最中にも、近隣住民がどんどん寄付品を持ち込んで来ます。大きな家具以外は、寄り好みせず何でも受け入れ売ります。特に、ここでは手芸&クラフト用品に出会える確率は高目で有難い限り。イギリスの最後の希望、恐るべき超地元密着型チャリティ屋。
そんな山小屋風チャリティショップで、今回はクリスマス柄の大きな布を50ペンスで手に入れました。全幅×2mの綿100%の薄手の生地で、現行品ならイギリスでは20ポンド(約3600円)以上はするはずです。図案は、子供の頃に大好きだったCicely Mary Barker シシリー・メアリー・バーカーの「Flower Fairies フラワー・フェアリー」だと言う事は、すぐに分かりました。
「フラワー・フェアリー」シリーズの中から、Xmasに因んだイラスト4枚をパネル状に繋げて繰り返した柄です。
しかし! プリントの品質は絶望的です。布耳のクレジットにはイギリス製とは書いてないものの、イギリスの布地メーカーなのは確かだと思います。ただ2005年製とはあり、ビンテージと呼ぶ程古い製品では全くないのにも関わらず、このクウォリティ。この時代に何処の国でも、これ程悲惨な布のプリント技術は中々見ないと思います。
版ズレも酷ければ、元の製版自体が稚拙らしくて、顔なんて崩壊寸前です。フラワー・フェアリーだと、辛うじて判別出来る程度です。あの写実的なフラワー・フェアリーの元絵の繊細な美しさを追及する気なんて毛頭なく、最低限認識出来ればいーや位の感覚で作ったとしか思えません。
飾り罫の柊柄からして版ズレが酷く、フラワー・フェアリーの元絵が緻密だから再現し辛かった…と言い分け出来る以前の問題です。
そもそも柄自体は相当大きいから、布の面積は相当あっても、ドール服には使えそうもありません。しかし色味自体は安っちくなくクラシックな雰囲気は十分あるので、少なくとも撮影用の背景布としては活躍出来そうです。
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