2023/10/24

ツインテールのリカちゃん

東京でリサイクル・ショップ巡りをした際、沢山の中古リカちゃん人形を見掛けましたが、状態の割に値段は高いなと言う印象でした。しかしその中から買ったドールも数体あり、その後実家で姪からリカちゃんを6体譲り受けたので、しばらくリカちゃんは増やせないと思った訳です。

このツインテールのリカちゃんは、HOBBY OFFで売られている一般的なビニール袋入りのぱんつ一丁中古ファッション・ドールより一際安い、最安値の300円位で売られていました。ボディの右足の部分に、結構大きく色移りがあったからだと思います。 

しかしボディは可動式に替えれば良いだけだし、肝心なのはヘッドの状態です。顔には色移り等はなく、フェイス・プリントの欠けや禿げもなく、髪の状態もジャンク品にしてはまあまあだと思いました。

元々ツインテールのリカちゃんはお迎えしたいと思っていましたし、300円ならヘッドだけの値段としても十分なので購入しました。因みに、最近地元のチャリティショップで、ウェストから下がボキンと折れて無くなっている哀れなビンテージ・シンディが、5ポンド(900)で売られていました…。

服を着用していない状態で購入したから、元が何と言う商品名のリカちゃんかは知る由もありません。少なくともタカラトミー社の中国製なのは確認出来、髪型からして、また着けている濃いシアーピンクのイヤリングがデフォルトだとすれば、2017年頃に発売された「フローラルフェアリー」ではないかと推測しています。

 色移りしていたボディは、「ピュアニーモ2エモーション(ホワイト)」に換えました。

単独で見る限り、十分可愛いお顔のリカちゃんだと思うんですけど、他のリカちゃんやフレンズと並べて比べると、実はヘッドが微妙に大きいのです。まるで頬がむくんでいるようで、顔パーツが求心的に見えます(私か…)

そのせいか、お友達人形のめちゃ盛り×MISAKIちゃんには太過ぎ&長過ぎのようで違和感あったピュアニーモの首が、返ってしっくり来るバランスに見えます。首穴も、ミサキちゃんより若干大きいような。

髪は汚れが付いていたので、一度解いて柔軟剤入りのぬるま湯で洗いました。髪質自体は悪くなくとも、切れ毛と飛び毛は多かった為、結び直した後に、水溶きジェルを塗って少し固め落ち着かせました。

髪型は女の子らしさが盛り上がるツインテールなので、このリカちゃんには、まずはアイドル服やロリィタ服や魔女っ娘コスプレみたいな、甘ったるい夢可愛い服装をさせてみたいと思いました。

服の構造自体は至って単純ですが、女の子が好きそうな装飾をジャラジャラと盛り沢山に付けています。

ワンド、すなわち魔法のバトンも、ゴチャゴチャと装飾しました。

ロリィタ・ファッションの方々が愛用している、「お袖留め」と言うアイテムも加えてみました。

お袖留めは、ピュアニーモ・ボディは手首が外れるので、輪状にして縫い縮めたオーガンジー・リボン(またはレース・テープ)を、手首を外した際に嵌め込んだだけです。

魔女っ娘の象徴とんがり帽は、やはり被写体が縦長になり過ぎて、撮影にはバランスを取るのに不便だった為、途中から外しちゃいました。特にこのツインテの頭には、帽子のリボンを括り付けてさえ被せ辛かったのです。

スカートや膨らみ袖部分に利用した、ユニコーンや虹、流れ星、ハート、花等の、イギリスの女の子が喜びそうなモチーフが沢山プリントされた紺地の生地は、夏にフリマで買ったポリコットンの端切れ。ポリコットンは、イギリスでは非常に良く見掛けるポリエステル×綿混の生地で、その割合は半々位です。

イギリスの布屋さんを覗くと、キルト専門店でもない限り、薄手の生地としては、このポリコットンが綿100%の布地より多く売られている程です。

値段は、綿百の半分程度(兎に角コットンが高い)。なので、フリマやチャリティショップで手に入れる端布も、ポリコットンの方が多いかも知れません。

ポリコットンは、乾き易く皺になりにくくアイロン掛け不要だから手入れが楽で、子供服、特にイギリスでお馴染みの女児用のギンガムチェックの学校服等には持って来いの素材です。

しかしアイロン掛け不要と言う事は、アイロンの利きもイマイチでと言う訳。実際に薄さの割に張りがある為ギャザーが上手く寄らず、何よりプリントの発色が悪く(特に濃色)、やはり素材的にケミカルで安っぽく見えるから、ドール服にすると見栄えが劣るのは否めません。

でもこの生地の場合、解れ止めが不要な程目が詰まっている割には、少なくとも縫いにくくは全くありませんでした。そして賑やかな柄の効果で、一応魔法少女っぽくは仕上がったように思います。

そんな張りのある生地でスカートを作り、裾にオーガンジーのフリル(セリアのドル活品)を縫い付けてさえ、スカートが魔法少女らしく十分はフンワリ膨らまず、結局チュール・スカートを中にパニエとして履かせています。

以前魔法少女風のアイドルの衣装を製作している方の動画を何気に見たら、徹底的にスカートの膨らみが均等になる&型崩れしないよう、裾にプラスティックの円錐状の筒を幾つも縫い付けていました。兎に角スカートの膨らみは命!なようで、アイドル服ってある意味戦闘服だなと思いました。 

何はともあれこのリカちゃんが、髪を整えてボディを替えると、見え映えが数段良くなり、モデルとして十分活躍してくれそうな事は分かりました。このピュアニーモ2エモーション・ボディとは相性が良さそうなので、このまま使い続ける(他のドールにも使い回しするけど)つもりです。

 

 

 



0 件のコメント: