2022/12/18

秋の風車の村


秋の週末に南ロンドンの義母の家を訪れる際、お天気の良い日があったので、早めに出掛けて少し遠回りして、Outwood アウトウッドと言う村の風車を眺めてから行こうと提案しました。年老いて体が不自由な独り暮らし義母は色々と助けが必要だから、毎週訪れなくてはならない訳ですが、その度にゲットーのようなゴミ溜めのようなクロイドンと言う町を通過しなくてはならず、正直非常に気が滅入ります。

更に其処はマナーの酷いドライバーがとても多い地域な為、毎回のように車にぶつけられそうになり、命の危機を感じながらも行かなくてはならない事に心底ウンザリしています。特に他のお出掛けのほとんど出来ない今は、たまには行く途中にこう言う場所を訪れないと、やって行けないよなーとつくづく思います。

風車西側の森の入り口の駐車場に車を止め、village greenと言うイギリスの村の中心部に良く有る緑地を横切る際、今まで見た事のない真っ赤な小さなキノコを発見。

大きさも見た目も、サクランボかラディッシュのよう。後で調べたら、「scarlet waxcap」と言うキノコのようです。学名:Hygrocybe coccinea、和名:ベニヤマタケで、だとしたら食用ですが、非常に似た品種に毒キノコもある為、やはり野生のキノコには手を出せないなと思います。。

こちらは、芝生の上等でも良く見掛けるキノコ。キノコと聞けば、暗い湿った土地に生えそうと想像しますが、開けた明るい緑地にも結構生えているもんだと思いました。

一方、風車の周りに並んでいる白いキノコ状の石は、staddle stoneと呼ばれ、かつての高床式穀物庫のネズミ返しだった物です。現在は、ガーデン・アクセサリーとして人気です。


この風車は南西向きなので、午後に訪れると丁度良い陽の向きの写真が撮れます。

この時は、風車の前に丁度オリジナルの「ミニ」車が止まっていて、イギリスらしい風景になっていました。

イギリスの風車は、低湿地の水汲み用に使用された物以外は、 大抵眺望の良い風の強い丘の頂上に建設されました。

このアウトウッドの風車も、結構急な坂道を登った丘の上に建てられ、かつては見晴らしも良かったようです。その証拠に、脇にBeacon=狼煙台が設けられています。

今回は、風車の西側のナショナルトラストの管理の森の中へも初めて少し入ってみました。

森の入り口にクリケット場があるとは、今まで知りませんでした。

森の中へ入ると、いきなり強いキノコの匂い。大きなキノコの群生が、わっしゃーと生えていました。


実は住宅地のすぐ脇なのですが、下草がほとんどなく歩き易い易い森で、子供の遊び場や犬の散歩場としては持って来いのようです。


そして実は、この北側は結構森が広大に続いているようです。


イギリスの森の中に付き物の、木の枝で誰かが作った小屋のような物。と言うか、これは恐竜の骨みたい。

春にはこの森ではブルーベルの群生が見られるし、また度々立ち寄ってみたいと思います。

 

 

 

 

2 件のコメント:

Ka-mi さんのコメント...

初めまして。
イギリスの日常の風景を紹介されていて、見入ってしまいました。
1度だけ旅行でイギリスに行ったことがありますが、
自由時間はホテルに行ってからの2時間くらいしか時間がなく
まったく散策できなかったのが悔やまれます。
そして、イギリスの地図にまったく知識がないのですが、、、
このクリスマスの時期のイベントなどは。。。?とふと思いコメントさせていただきました。
私的にはWaddesdon ManorのChristmasイベントに興味があるのですが
日本よりはるかに大きい国土ですよね、もし行かれたらぜひ掲載してください。
もちろん日々の自然なお写真も大歓迎です。
日本と違って絵になる風景が羨ましく思います。

ぴよよん さんのコメント...

Ka-mi さん、初めまして! コメントありがとうございます。イギリスの記事を楽しんで頂けたら幸いです。
確かにイギリスには絵になる風景や建物、豊かな自然が多いのですが、買い物や食べ物の魅力や様々な便利さは遥かに日本より劣るので、私には日本の方が羨ましいです。
イギリスのクリスマスのイベントは基本的に子供向けばかりで、大人のデートにぴったりのロマンティックなイルミネーション等も、日本の方が勝るように思います。クリスマス・マーケットも、ドイツを真似た物が人気です。
しかしイギリスの魅力は、小さな村を訪ねたり庭園や自然の中を歩いてこそと自分では勝手に思っていますので、今度イギリスにお出での際は、是非ゆったりした日程で田舎も訪れてみて下さい♡