2023/08/25

momoko DOLL「ミモザの太陽」

この「ミモザの太陽」は、モモコ・ドール初のティーン・ボディ仕様で、それまでのモモコよりも背が低く体の凹凸もない、幼く見える体付きになっています。同時発売された、従来のモモコ・ボディの「ミモザの月」の妹と言う設定で、2019年に販売されました。発売予定時期が丁度前回の帰国時と重なった為、ウェブ上で見た時から是非購入しようと楽しみにしていました。

しかし、何か生産工程に不具合でも出たのか、発売が遅れに遅れ、結局私が日本に滞在中は発売されず、日本を去って待ちくたびれて忘れた頃にやっと発売されたようで、気が付いた時には既にあっと言う間に売り切れていました。実際人気は高かったようで、その後も転売のマッパ状態でさえ手に入りにくい状況です。

ところが、姉が出張に行った際、地方のドール専門店で(出張中でもチェックは怠らないw)デフォルトの服付きなのに定価で販売されているのを見付け、すかさず買って置いてくれたのです。そして晴れて、ミモザ妹は私の元へやって来ました。

デフォルト服は、デニム・コートとボーダーシャツの組み合わせも好みだし、パンツの黄色だけでミモザを表している所が心にくいコーディネイトだと思いました。因みにミモザ姉のほうは、ボーダーシャツのみは同じで、黄色いコートにデニムのマキシ丈スカートでした。しかしミモザの花に合わせて三月発売予定だったはずなのに、実際には全くミモザに関係ない季節に販売されました。(上の写真はmomoko DOLLの公式サイトよりコピー)

太陽のように元気な少女をイメージしている通り、赤毛の外跳ね(私は内巻きっぽいままにしていますが…)ボブにオンザ眉毛前髪が若々しく、いかにも活発で小生意気そうな顔も気に入りました。

ボーイッシュからナチュラル・ガーリーまで、要は自分好みの服装を上手く着こなしてくれそうなモデルになると見込みました。自分が欲しくなる着せ替え人形って、結局理由はそこだと思います。 

ボディを普通のモモコと比べてみると、肩幅と腰幅、腕と胴体の長さは大体同じ。ただし胸は真っ平らでAカップすらなく、ウェストの括れもなく見事な寸胴になっています。足の長さだけは、一般のモモコより2cm程短くなっています。それでいて、ヘッドに対し全体的に不自然ではないバランスのボディです。ゆとりのあるシルエットの、丈の余り長くない、特に上下別れている服なら、今迄のモモコ用のアウトフィットの型紙を共有出来そうです。

手のフォルムは異なっていて、向かって左手だけが握り手になっています。

このローウェストのワンピースは、「アリスのさがしもの」に着せたピンクのとほぼ同じ形ですが、身頃やスカート丈をそれぞれ1cmずつ短くしています。予めピンクのワンピースを試しに着せてみた所、着用可能ではあるけれど、間延びしてバランスが可愛くなかったからです。一応ミモザのイメージで、黄色ベースにしてみました。

袖の代わりにケープを羽織って、ちょっとノスタルジックな少女っぽさと余所行き感をさプラス。

良く見ると、ヘッドとボディの色の結構違うのが目立って気になります。ヘッドがナチュラル肌にしては色薄目なのか、それともボディの色が濃い目なのか、変色した訳ではないのに元からこう言う色に製造されたようです。もしかしたら、初のティーン・ボディ仕様の発売が大幅に遅れたのは、これが上手く行かなかったからなのかもと勘繰っています。因みにこの後から発売された色白肌のティーン・ボディは、こう言う違いはないようです。

もし冬服のように肌の露出が少なければ、特にデフォルトのような首の出ないタートル・ネックの場合は、ヘッドとボディの色の違いは然程気にならないかも知れません。それを除けば、顔は可愛く写真写りは良好で、創作意欲を掻き立ててくれる良いモデルさんだと思います。

今後どんな服を作って着て貰おうかと考えると、ワクワクします。特に、私が作ると不本意ながら子供っぽく仕上がってしまうモモコ服でも、このミモザ妹なら上手く気こなしてくれると期待しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/08/24

ノーリッジのアンティーク・モール 1

 二月に夫婦で訪れたノーフォーク旅行で、ようやく最終目的地の州都Norwich ノーリッジ(ノリッジ、ノーウィッチとも)に到着しました。しかし、時間にも距離的にも余裕があるからこそわざわざ遠回りしてやって来たはずなのに、到着直前に色々ゴタゴタがあって、結局滞在時間が結構足りなくなりました。やっと予約した治療日に実は担当看護師がいないのが分かり予約日を変更して欲しいとの電話が家庭医からあったり(すぐに帰国するから無理)、やっと空きを見付けた市内の駐車場が、どう見ても治安の悪そうな場所(その割に安くは無かった)なので変更せざるを得なかったりで、車を降りて街を歩き始めたのは結局4時前。時間が足りないと言うのは、この街のお気に入りのレストランで夕食を取る目的の前に、二つのアンティーク・モールを訪れたかったからです。

その一つが、このノーリッジの中心部からやや南に在る、元教会の建物を利用した「All Saints Antique Centre」ですが、…あれ? 教会に戻っちゃっている?? ノーリッジを訪れるのはパンデミック以降初めてで、その間に営業困難で閉店してしまうアンティーク店があっても可笑しくはない社会状況です。しかしアンティーク・モールやギャラリー等に改装された教会はイギリス中に多けれど、それが教会の戻ったと言う例は、教会に通う信者の激減しているこの御時勢では聞いた事がありません。

 …いえ、これは単なる私の早とちりで、一つ先に並行して走る同じような幅の道路の丁度同じような立地、似たような建物の見た目で、ちゃんとAll Saints Antique Centreは運営を続けていました。

外壁も同じフリント石だし、入り口の形も前出の教会にそっくり。そううっかり勘違いしてしまう位、このノーリッジには教会と元教会の建物が多いのです。

この時は一時帰国直前なので、姉や友達へのお土産に加えられる物が何か見付かれば、と期待してアンティーク・モールを訪れたいと思っていました。

良さげなビンテージ・ジュエリーは幾つか見掛けましたが、やはりガラスのショーケースの中では状態も値段も確認出来ないので、購買意欲が湧きにくいのです。右下のアイボリーかボーンの彫刻のブローチが見事。

この紫系ラインストーンのフィリグリーのブローチには、特に惹かれました。…値札を見えるようにしろっての。

このイタリアのマイクロ・モザイクのブローチは、大き目だけど年代的にはそう古くなさそう。

アンティーク・フェアでも中々出会えない、私の大好きな1960年代のポップなエナメル(ホーロー)花ブローチが、こんなに集まっていました。左上のトリコロール、下の黄緑×黄色の三つは特に好み。しかし値段はどれも20ポンド近くで、特に自分用ではなくお土産用を探しているその時は買えませんでした。

いかにもらしい色に育った、 ベイクライトのブローチ。ベイクライトは、オールド・プラスティックの中でもやっぱり一番高価です。

いつか手に入れたい(フリマで安く)、アール・デコ時代のベイクライトの動物型ナプキン・リングは、やはりこう言う場所では一個25ポンド程します。

ビンテージ・ドレスが大充実したストールは撤退していましたが、 割と魅力的な布類は幾つか見掛けました。

手描きの絵付けが優し気な多分ヴィクトリア時代のミルクガラスの花瓶は、ウラン・ガラスかも知れません。

用途不明の棚があちこちに設けられているのも、元教会の建物ならでは。

共産主義やエセ共産主義国は嫌いですが、共産主義のポスターやプロレタリア・アートには、夫婦揃って何故か注目してしまいます。

アーディングリーのアンティーク・フェアでも見掛けましたが、人口呼吸等の応急医療訓練用の人形にはドッキリさせられます。明らかに作り物なのに、人間の実物大なのが決め手です。

不気味な物を見掛けるのもアンティーク・ショップならではで、元教会だとショックが倍増します。このセルロイドのお人形は、古い人形の割にはまあまあ可愛くそれ程怖くはありません。 


二階はかつてはティー・ルームで、近隣のオフィスワーカー達のランチに人気でしたが、今は単なる売り場になっています。


ここで買いたい物は見付かりませんでしたが、もう一つの更に大き目の元教会アンティーク・モールへ向かうとします。

 

 

 


 



2023/08/22

リカちゃんがいっぱい!

福島県の実家に帰省する度に、小野町の「リカちゃんキャッスル」を毎回訪れますが、今回の帰国では、リカちゃんキャッスルにも日本橋の「ちいさなおみせ」にも行きませんでした。行ければ行きたいとは思っていましたが、兎に角福島に滞在中は疲れ切って出掛ける体力・気力が出ませんでした。また、其処まで熱心になれなかった理由の一つに、もう既にイギリスへ持って帰るべきリカちゃんは手元にいっぱいあったから、例えお城や小さなお店へ行っても、これ以上荷物を増やせなくて、一番の目的であるお人形は買えなかっただろうと言うのがあります。

日本の姪は今中学生で、リカちゃん人形遊びはとっくに卒業しました。実家で使っていたかつての私室には、その姪のリカちゃん人形達が綺麗に飾ってありました。しかし陽当たりの抜群の部屋なので、日焼けしてお人形が傷んでは大変と、箱に入れて暗い場所に仕舞いました。更に、このまま放って置けば処分されるだろうから、もう要らないなら貰って行って良い?と姪に聞くと、あっさり良いよ!と言われました。

それらのリカちゃん人形達は、多くがリカちゃんキャッスルで購入した日本製で、一般の市販品にはない仕様の物です。また、私がプレゼントした人形も混じっています。日本製の良質なリカちゃんは、瞳の星(白いハイライト)を一つ一つ手練れの職人さんが描き入れている為、良く見ると塗料部分が盛り上がっています。ドールと言えど裸ん坊ではあんまりだから、お人形教室等のドレスをテキトウに着せて撮影。姪は概ね丁寧に遊んでいたようで、どの人形も子供の遊び古しにしては割と綺麗な状態です。しかし髪が傷んでいる人形は混じっていて、そのままではモデルとして採用出来ない為、後で色々試して何とか改良してみる予定です。

まずはキャッスルお人形教室製の、眼を引く鮮やかな紫髪のリカちゃん。うちに既に居る紫髪のリカちゃんより、ずっと濃い髪色です。瞳は青で、リップ濃い目の少し大人びた仕様です。両脇髪の三つ編みは姪が自分で編んだ物で、既に私には出来ない丁寧さ()。この三つ編みは、そのまま残して置こうと考えています。着ている服は、キャッスルのリトルファクトリー製。めくれ上がった襟は、アイロンを掛けても直せませんでした。

同じくキャッスルお人形教室の、黒髪ストレートのリカちゃん。瞳は、キャッスル製リカちゃんの中でも割と珍しいグリーンです。額の生え際は、サイドパートになっています。着物は間違いなく似合いそう。前出の紫髪ちゃんと共に、この二体は髪の毛がサラサラのままで、ほぼ新品未使用のような美品です。

プラチナ・ブロンドに近い髪色のリカちゃんは、瞳が茶色で黒目との差が目立たない為、また前髪付きだから、この六体の中でも一番幼い雰囲気。これも、キャッスルお人形教室製です。この子も姪の手に寄る非常に細かい三つ編みが付いたままですが、髪は全体的に結構切れ毛が多く傷んでいる為、三つ編みを解いて整え直すつもりです。

ストレートのロングヘア+センターパートで、淡いペパーミント・グリーンの髪が儚げで優しいイメージのリカちゃん。瞳はグリーン。確か「アナと雪の女王」が大流行していた頃、キャッスルお人形教室で一緒に買ったと記憶しています。エルサの格好をさせたくて、姪はこの髪色を選んだのでした。それ故に、私はその後リカちゃんサイズのアナ雪の衣装を縫って姪に贈りました。


今迄の4体はリカちゃんキャッスルで直接買った日本製でしたが、このリカちゃんはタカラトミー社製です。割と新しい廉価品のリカちゃんだから、瞳はパープル(紫っぽいグレイ)。髪は濃い目のブロンド。中国製ボディなので、首が傾きます。元はロング・サイドポニーテイルの髪型だったらしく、とても長い髪をしています。前髪付き&姫カットは可愛いのですが、後ろ髪は傷んでいるし、そもそもこんなに長い髪は、うちのモデルとしては不必要なので、普通のロング程度の長さにカットするつもり。

今迄のお人形は、髪色や髪型は違えど全てリカちゃんでしたが、このお人形だけはお友達のミサキちゃんです。この人形の状態は最も酷く、首のジョイント部分が壊れ、ボディ自体も色移りしてかなり傷んでいた為、ヘッドのみを外して持って来ました。やはり中国製の廉価品なので、首が傾けられる反面、素材や造りが壊れ易いようです。ボディは、可動式か余っているリカちゃんのボディを付ければ良いので何とかなります。しかし髪の傷みも相当目立っていて、大きく変更するしかないかも知れません。大抵のお人形の髪のボサボサは直せても、髪質自体が劣化したチリチリはまず直せないのです。実物のミサキちゃんの顔の造形は可愛いのに、この写真は酷い…。服も伸び切っちゃってヒドイしね💦 リカちゃんと同じアイドルグループでデビューしたと言う設定の「めちゃモリ×MISAKI」ちゃんで、ヘアアレンジ遊びがメインの人形でした。

姪はお人形遊びは一度卒業したとは言え、ヴォカロが好きだったりとヲタクっ気は十分あり、ドール趣味には理解があります。テレビでSDの特集を一緒に見ていた時も、「あの人形、可愛い~♡」「ああ言うメイク好きー」とか興味を示していました。いつか大人のドールの世界に戻って来てくれたらな、と姉も私も密かに期待しています。

 

 

 


2023/08/20

少女と青い鳥のセルロイド・ブローチ

イギリスで今年三回目に訪れたフリーマーケットも、二回目から二週目とも雨天中止の為に三週間後で、二回目と同じような天候&出店数&収穫でした。開催時は快晴だったのに、前日まで大雨だった為に出店数は少な目でした。いや、昨年だってそんな天候の開催日はあったはずなのに、これ程出店数の少ない時はありませんでした。もしかして、余りの不況で出店者も減ってきている?? P太の話では、経済状況が悪ければ、返って更に不用品を処分して利益を得たいフリマ参加者が増えるはずだと言っていましたが、イギリスのフリマの出店料は二千円近くと結構高く、売る商品の単価は高々100円以下なので、そう利益を簡単に得られるとは思えません。どう見ても趣味で毎回出店しているとしか思えない参加者も多く見受けられたので、そう言う参加者が消えたのかも知れません。

と言う訳で、三回目のビンテージと呼べる収穫は、この古いセルロイド製のお土産ブローチだけでした。老婦人のストールで、他にも古いセルロイド製のお土産ブローチを5つ位幅広いリボンに留めて売っていました。一つ1ポンドと言われたので、全部は買えないし買う必要もないと思い、一番可愛いモチーフのを選んで買いました。おばあさんは「ああ、これはあの場所ね」と、ブローチに書いてある地名を懐かしそうに確認してから渡してくれました。きっと、思い出深い旅行先のお土産なのだと思います。

おばあさんの話では1950年代の製品だそうで、主に中欧で出回っていたセルロイド製のブローチです。多分生産している工場は何処も同じで、その土地に寄って地名だけ手書きで書き入れて販売していたのだと思います。Recklinghausenと言う地名は、ドイツ語圏の何処かであるとはすぐに想像が付いたものの、聞いた事はありませんでした。調べてみたら、ドイツのドルトムント近郊の町だそうです。正直、余り観光にはピンと来ない地域です。民族衣装っぽい服を着て花束を持った少女と、道標のような棒の先に留まった青い鳥が模られている、童話的な優しいモチーフです。少女の衣装の赤は、すっかり色褪せてオレンジ色っぽくなっています。

型抜きだとは思いますが、形成は凄く緻密で、樅の樹皮や鳥の羽根まで細かく表現されています。その分華奢で壊れ易いのに、全く欠けずに大事に保存されていたようです。三回目のフリマで手に入れたビンテージはこれだけでしたが、中古人形や手芸材料は入手出来たので、結果的には今回もまずまずの収穫でした。

 

 

 


2023/08/18

momoko DOLL「Midnight Rose」

これは姉の持っている中で最も新しいmomoko DOLLでして、「Midnight Rose」と言うリアル・アイラッシュを持つ仕様です。オリジナルは2008年に発売されましたが、昨年モモコ・ドールの誕生20周年記念で、歴代のセキグチのモモコの中から一般投票で人気の最も高いドールは復刻されると言う企画があり、見事一位に輝いた為に商品化された人形です。

これはデフォルトの服で、その名の通りバラ色のナイティ+ガウンで発売されました。足にはフェルト製のミュールみたいな物を履いていますが、どうにもこれが滑って落ち易く、履かせ辛いと言うよりは、最早履かせて置くのがほぼ不可能なシロモノです。

リアル・アイラッシュだけでなく、肩などボディの関節のあちこちがバラ色に塗装されているのも独特です。姉は最初この肌の塗装に気付いた時、「れれ!? 色移りしちゃってる?」と勘違いして焦ったそうです。果たしてこの効果がドールの魅力を高めているのか、必要だったかどうかは謎です。

しかしセキグチでは、この「Midnight Rose」以来、モモコ・ドールの新作が一体も発売されず、今年に入ってからは、復刻版や仕様を多少変えたバリエーションすら出ていません。もしかして、もうモモコはPetWORKSのみで、今後セキグチでは売る気がないのでは??と不安でなりません。…でしたが、秋にやっと新商品が出るそうです。




2023/08/17

二枚のとんでもプリントのTシャツ

 

この二枚のTシャツは、私が20歳代の頃の大昔、渋谷の文化屋雑貨店(懐かひい…)で一目惚れして購入した物です。一枚1500円とか2000円とかで、当時としても衝動買いしても罪の意識が低い安い値段でした。凄く気に入って10年位は着続けていましたが、その後太って体型が変わり、また着飽きて好みも変わったので着なくなりました。しかし、それでも処分しない程気に入っていました。

元々ピッタリ目サイズのちびTでしたが、最近身体が縮んだ為、これが最後のチャンスと思い、再び引っ張り出して来て着用しています。今見ても、こんな柄のTシャツに他で出会った事がなく、かなり個性的だと思いました。

半袖白地の方は、ヴィクトリア時代のイラストが散っています。言わば、クロモスをコラージュしたような柄。

イラスト自体は結構不気味で、私の好きな猫や私の嫌いな蝶も描かれていますが、当時は全く気にせず気付きもせず着ていました()

ヴィクトリア時代のイラストなんで、化け猫っぽい柄も含まれています。左隣は化けウサギ。大きさの比率が滅茶苦茶なので、巨大リンゴとか巨大花とか不気味さを高めています。

襟ぐりは大き目で涼しく、スカラップ・カットになっている点は変わっていて少し可愛いのです。

長袖の方は、世にも珍しいルネッサンス柄。

この顔半分だけ写ったおっさんが、当時勤めていた会社の専務に似ているのですが、それに気付かず長年着ていました。会社の飲み会の際に酔っぱらった同僚に「何で専務が居るTシャツ着てんの~?」と言われ初めて気付き、何せ専務は性格異常で不潔でクッサイ嫌われていたおっさんだったから、マジギレした憶えがあります()

二枚ともプリント技術が稚拙で目が粗いのですが、何度洗濯してもそれ程色褪せず、また安いTシャツにしては今だ素材がしっかり点は結構凄いかも知れません。適度な色褪せ感が、返って小慣れた古着っぽいかも。同じ安物でも一昔前の商品の方が、概ね質がマシだったように思います。念の為これらのTシャツを着る時は、シンプルにジーンズとかチノ・スカートを合わせていたので、それ程派手ではありませんでした。

ここ数年、どんな服が自分に必要で今後残して置くべきかと、何度か自問してみてワードローブを整理しています。そして出て来る答えは、無難で合わせ易く長く着られる服ではなく、自分の気分を上げてくれる、ちょっと変わっていて楽しい服だと思っています。合わせ易いシンプルな服はいつの時代でも買えますし、年老いて合わなくなったらその時に処分して新たに買えば良いのです。返ってこれ以上歳を取ったら着れなくなるデザインこそ、今の内に大いに着るべきです。特にこの感染流行で都市封鎖もあり、気分が滅入って他人に服装を見せる機会も乏しい時に、無難でテキトウな服ばかりを着ていては、一層気分が沈むと凄~く実感しました。勿論自分に似合っているとか着心地が良いとかTPOに合っているとかの基本は外せませんが、気分を上げる為には地味過ぎても悪目立ちし過ぎても駄目な訳で、着ていて幸福な気分になれる、自分が楽しめる服が一番だと思っています。