イギリスで今年三回目に訪れたフリーマーケットも、二回目から二週目とも雨天中止の為に三週間後で、二回目と同じような天候&出店数&収穫でした。開催時は快晴だったのに、前日まで大雨だった為に出店数は少な目でした。いや、昨年だってそんな天候の開催日はあったはずなのに、これ程出店数の少ない時はありませんでした。もしかして、余りの不況で出店者も減ってきている?? P太の話では、経済状況が悪ければ、返って更に不用品を処分して利益を得たいフリマ参加者が増えるはずだと言っていましたが、イギリスのフリマの出店料は二千円近くと結構高く、売る商品の単価は高々100円以下なので、そう利益を簡単に得られるとは思えません。どう見ても趣味で毎回出店しているとしか思えない参加者も多く見受けられたので、そう言う参加者が消えたのかも知れません。
と言う訳で、三回目のビンテージと呼べる収穫は、この古いセルロイド製のお土産ブローチだけでした。老婦人のストールで、他にも古いセルロイド製のお土産ブローチを5つ位幅広いリボンに留めて売っていました。一つ1ポンドと言われたので、全部は買えないし買う必要もないと思い、一番可愛いモチーフのを選んで買いました。おばあさんは「ああ、これはあの場所ね」と、ブローチに書いてある地名を懐かしそうに確認してから渡してくれました。きっと、思い出深い旅行先のお土産なのだと思います。
おばあさんの話では1950年代の製品だそうで、主に中欧で出回っていたセルロイド製のブローチです。多分生産している工場は何処も同じで、その土地に寄って地名だけ手書きで書き入れて販売していたのだと思います。Recklinghausenと言う地名は、ドイツ語圏の何処かであるとはすぐに想像が付いたものの、聞いた事はありませんでした。調べてみたら、ドイツのドルトムント近郊の町だそうです。正直、余り観光にはピンと来ない地域です。民族衣装っぽい服を着て花束を持った少女と、道標のような棒の先に留まった青い鳥が模られている、童話的な優しいモチーフです。少女の衣装の赤は、すっかり色褪せてオレンジ色っぽくなっています。
型抜きだとは思いますが、形成は凄く緻密で、樅の樹皮や鳥の羽根まで細かく表現されています。その分華奢で壊れ易いのに、全く欠けずに大事に保存されていたようです。三回目のフリマで手に入れたビンテージはこれだけでしたが、中古人形や手芸材料は入手出来たので、結果的には今回もまずまずの収穫でした。
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