2023/08/24

ノーリッジのアンティーク・モール 1

 二月に夫婦で訪れたノーフォーク旅行で、ようやく最終目的地の州都Norwich ノーリッジ(ノリッジ、ノーウィッチとも)に到着しました。しかし、時間にも距離的にも余裕があるからこそわざわざ遠回りしてやって来たはずなのに、到着直前に色々ゴタゴタがあって、結局滞在時間が結構足りなくなりました。やっと予約した治療日に実は担当看護師がいないのが分かり予約日を変更して欲しいとの電話が家庭医からあったり(すぐに帰国するから無理)、やっと空きを見付けた市内の駐車場が、どう見ても治安の悪そうな場所(その割に安くは無かった)なので変更せざるを得なかったりで、車を降りて街を歩き始めたのは結局4時前。時間が足りないと言うのは、この街のお気に入りのレストランで夕食を取る目的の前に、二つのアンティーク・モールを訪れたかったからです。

その一つが、このノーリッジの中心部からやや南に在る、元教会の建物を利用した「All Saints Antique Centre」ですが、…あれ? 教会に戻っちゃっている?? ノーリッジを訪れるのはパンデミック以降初めてで、その間に営業困難で閉店してしまうアンティーク店があっても可笑しくはない社会状況です。しかしアンティーク・モールやギャラリー等に改装された教会はイギリス中に多けれど、それが教会の戻ったと言う例は、教会に通う信者の激減しているこの御時勢では聞いた事がありません。

 …いえ、これは単なる私の早とちりで、一つ先に並行して走る同じような幅の道路の丁度同じような立地、似たような建物の見た目で、ちゃんとAll Saints Antique Centreは運営を続けていました。

外壁も同じフリント石だし、入り口の形も前出の教会にそっくり。そううっかり勘違いしてしまう位、このノーリッジには教会と元教会の建物が多いのです。

この時は一時帰国直前なので、姉や友達へのお土産に加えられる物が何か見付かれば、と期待してアンティーク・モールを訪れたいと思っていました。

良さげなビンテージ・ジュエリーは幾つか見掛けましたが、やはりガラスのショーケースの中では状態も値段も確認出来ないので、購買意欲が湧きにくいのです。右下のアイボリーかボーンの彫刻のブローチが見事。

この紫系ラインストーンのフィリグリーのブローチには、特に惹かれました。…値札を見えるようにしろっての。

このイタリアのマイクロ・モザイクのブローチは、大き目だけど年代的にはそう古くなさそう。

アンティーク・フェアでも中々出会えない、私の大好きな1960年代のポップなエナメル(ホーロー)花ブローチが、こんなに集まっていました。左上のトリコロール、下の黄緑×黄色の三つは特に好み。しかし値段はどれも20ポンド近くで、特に自分用ではなくお土産用を探しているその時は買えませんでした。

いかにもらしい色に育った、 ベイクライトのブローチ。ベイクライトは、オールド・プラスティックの中でもやっぱり一番高価です。

いつか手に入れたい(フリマで安く)、アール・デコ時代のベイクライトの動物型ナプキン・リングは、やはりこう言う場所では一個25ポンド程します。

ビンテージ・ドレスが大充実したストールは撤退していましたが、 割と魅力的な布類は幾つか見掛けました。

手描きの絵付けが優し気な多分ヴィクトリア時代のミルクガラスの花瓶は、ウラン・ガラスかも知れません。

用途不明の棚があちこちに設けられているのも、元教会の建物ならでは。

共産主義やエセ共産主義国は嫌いですが、共産主義のポスターやプロレタリア・アートには、夫婦揃って何故か注目してしまいます。

アーディングリーのアンティーク・フェアでも見掛けましたが、人口呼吸等の応急医療訓練用の人形にはドッキリさせられます。明らかに作り物なのに、人間の実物大なのが決め手です。

不気味な物を見掛けるのもアンティーク・ショップならではで、元教会だとショックが倍増します。このセルロイドのお人形は、古い人形の割にはまあまあ可愛くそれ程怖くはありません。 


二階はかつてはティー・ルームで、近隣のオフィスワーカー達のランチに人気でしたが、今は単なる売り場になっています。


ここで買いたい物は見付かりませんでしたが、もう一つの更に大き目の元教会アンティーク・モールへ向かうとします。

 

 

 


 



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