2023/07/23

アンバー色スクエア・ラインストーンのネックレス

 

イギリスでの今年初のフリマでじじい狩人ブローチを買ったストールでは、このネックレスも買いました。じじいブローチが50ペンスだったので1ポンドで払い、わざわざ奥に行っておつりを持って来て貰ったのに、後から同じく50ペンスのこのネックレスも買いますと言った為、売り主さんには無駄な行動をさせてしまいました。


一見色味も地味でシンプルなようで、実は中々存在感のあるビンテージ・ネックレスです。

アンバー色のみのスクエア型のラインストーンが、グラデーション式に繋がっただけですが、中央の最大の物で15×23㎜位あり、結構迫力のある大きさです。ガラス製なので、当然全体的に重みも相当あります。

また、写真ではお伝えしにくいのですが、ラインストーンは全てオープンバックで透明感が美しく、微妙な色合いもお洒落で合わせ易いと思います。


ラインストーンはフレーム入りで爪留めな為、造りも安っぽくありません。

全てがスクエア・カットだと言うのも何気に珍しく、1960年代感が滲み出ているネックレスです。合わせるのであれば、やはり60sっぽい恰好に一番映えると思います。

 

 

 


2023/07/21

momoko DOLL「おやすみさくらんぼ」

これは、姉のmomoko DOLLです。姉は今では私よりずっと多くのモモコ・ドールを所有していますが、その中にはかなり初期のモモコも混じっています。この「おやすみさくらんぼ」は、セキグチがモモコを販売開始した3年後の2005年に発売されました。しかし姉がモモコ遊び始めたのはせいぜい78年前からなので、この人形を購入したのは中古としてです。フリマ・サイトで箱入り未開封で買いましたが、いざ開封したら早速首がポロッともげました! 首の付け根のプラスティック部分が、経年劣化で欠けてしまったようで、もう首は二度と嵌め込めない状態になりました。箱入り未開封と聞くと、手付かずな訳だからミントに違いないと思い勝ちですが、売り主は中身の状態も未確認で責任持たないと言う事でもあるので、プラスティック製の人形の場合、例え保存状態はきちんとしていたと言われても、ある程度劣化は覚悟する方が良いのかも知れません。更にモモコのボディは、デザイン&バランス的には優れていても、素材や造りは高い割にヤワだなあと思う事があります。兎に角その為にこの「おやすみさくらんぼ」は、モデルとして使用される事が最早不可能で、購入以来出番が一度もありませんでした。

今回私が姉の家に滞在中に、オビツの27cmソフト・バスト・ボディと言うのを買って来て、「おやすみさくらんぼ」の頭を嵌め込んでみました。モモコの首穴に残っていたジョイントはラジオ・ペンチで引っこ抜き、ボディの首のアジャスターを換えなくてはなりませんでしたが、思ったより交換に手間取りました。実は姉は、このモモコの首が壊れていると知った前々から、自分でオビツのボディを用意はしていましたが、それはどうも24cm位用で、このモモコには明らかに幼過ぎて合いませんでした。昔はモモコのボディだけと言うのも販売されていたようですが、今はたまにイベント等のみ、または転売屋が頭、服、体をバラして販売する場合しか見掛けないようです。

オビツの27cmSBボディは、モモコ・ボディに比べて手足が若干太く、特に太腿はかなり張っていて太いのが目立ちます。言ってしまえば、アクション女優かスポーツ選手のような逞しい体型。もし儚げな雰囲気のモモコだったら、もっとはっきりとそぐわなさそうです。

これはオビツのナチュラル肌色の方のボディなのですが、このモモコはヘッドの素材そのものも経年で変色してしまったようで、最早ヘッドとボディの色が顕著に合っていません。こんな露出の多い服だと、関節の無骨さもあり、残念ながら益々頭との違和感が目立ってしまうと反省。


元々リップの色が青味掛かった薄いピンクで、濃い髪色も髪型もどちらかと言うとワイルドなイメージの、活発な雰囲気のモモコなので、ドレッシーな服自体が余り得意じゃないのかも知れません。

ってな訳で、この手の格好が、この子には一番しっくり来るように思います。晴れて首の下は繋がった事だし(笑)、似合う服装さえ考慮して上げれば、これからモデルとして意欲的に採用して欲しいさくらんぼちゃんです。

 

 


2023/07/19

キングス・リンのアンティーク・モール 2

 

2月に夫婦で訪れたノーフォーク州の旅行で、King’s Lyne キングス・リンの中心部に到着する前に、イースト・アングリア最大のアンティーク・モールを訪れましたが、キングス・リンの中心部にもアンティーク・モールが在るのを予め調べて置きました。

それがここで、港の直ぐ近くの雰囲気抜群の石畳の小路に在ります。

名前を「Old Granary Antique Centre」と言うからには、昔の穀物庫の建物を利用しているようです。

規模は大きくありませんが、建物自体がアンティークな上、古物ファンをときめかせる混沌ぶりは十分あります。

ただし古い建物のモールに良くある事で、昼間から歩くのもままならぬ暗さ。

また暗さと建物の古さが相まって、どうしてもカビ臭さが気になる時もあります。

更に商品が所狭しと並んでいる為、バッグ等でぶつけないように気を付けなくてはありません。

アール・デコ時代のスージー・クーパーが、結構充実していました。

天井からは、昔のガラス製ランプ・シェイドが。

結局ここでは何も買いませんでしたが、改めて写真で眺めると、古い建物と骨董品の調和が崇高な程美しく感じられます。

その後しばらく街中を歩いていて、こちらは不覚にも未確認でしたが、「Blackfriars Antiques」と言うもう一つのアンティーク・モールに偶然出くわしました。やはり古い建物を利用しているようで、入り口の床の市松模様のタイルは典型的なヴィクトリア時代の流行。

鍵の掛かったガラス・キャビネットの中ではなく、直にビンテージ・ジュエリーを眺められる、こんな売り方が好きです。こう言う中から凄くお気に入りのデザインに出会えれば、一つ5ポンドでお買い得なんですけど、生憎見付かりませんでした。

このIKEAのガラス・キャビネットは、イギリス中の何処のアンティーク・モールでも欠かせない什器。でもこの木調枠のタイプは、今は廃版になって売られていないのです。

スージー・クーパー×ウェッジウッドのコーヒー・カップのセットは箱入り。

とてもキッチュな果物柄のブラウス。袖はフレンチ・タイプになっています。

私が持っているのと形態が良く似たオルゴール箱は、日本製に違いありません。

可愛くないけど味わいは深い荒い布製のセーラー人形は、1940年代の物だそうです。

こんな使い古しなんて誰が買うの?とは思いますが、見る分には懐かしさが溢れてニヤけて来る、昔の様々な形&プリントのファンシー消しゴム達。日本のとは違うのに、懐かしさは同じなのが不思議です。

今回訪れたキングス・リンの三つのアンティーク・モールの内、ここが一番自分に合うように思いました。全体的にアンティークよりもビンテージやコレクタブル中心で、感覚がカジュアルで若いのです。

今は若者にも人気の高い、バイナル(LP盤レコード)のコーナーもあります。

また、ここも最初は小規模に見えましたが、幾つかの家を無理矢理繋げたようで、実は奥が深~くなっていました。

繋げた家自体は小さ目な一般店舗や住宅だったのか、小部屋に分かれて構造が結構複雑です。

この売り場なんて、元は階段下の収納スペース(またはハリー・ポッターの部屋)を利用しているようです。

その土地ならではの伝統工芸品や、特産の食品のお土産なんて全く期待出来ないイギリスでは、何処へ出掛けても出来るだけ古物屋を覗くようにしています。例えチャリティショップであろうと、その土地に全く関係ないアイテムであろうと、何か買いたくなる物に出会えれば、旅の思い出が一層深まるからです。

 

 

 

2023/07/18

七月の庭&猫便り

 

「七月の~」と言いつつ、写真はほとんど先月撮った物だし、記事の内容も六月の事が中心です。約4ヵ月の一時帰国を終え、丁度猛暑に襲われつつあった東京を去り、イギリスでは少なくとも過ごし易い気候が待っているであろうと期待していましたが、…到着して見るとイギリスも結構な蒸し暑さでした。

実際先月は、イギリスとしては観測史上最高に暑い六月だったそうです。返って七月の今は、雨の多い涼しい日が続いています。すっかりバラの開花の最盛期には何とか間に合うものと思って帰って来たのに、そのせいで開花も早かったようで、帰宅した時には我が家の庭のバラもピークを過ぎていました。

この4ヵ月の留守の間に、園芸に興味の無いP太に、大切な庭の植物を絶対に枯らされるであろうと心配し、昨年の秋から花壇を新たに増やしたりで、鉢植えの植物は出来るだけ地植えにしました。しかし思ったよりは、P太はちゃんと庭の世話をしてくれていたようです。

雨の異常に少なかった六月の間もせっせと水撒きをし、特に雨が降っても水枯れし易い軒下のハンギング・バスケットには、欠かさず水を上げてくれたようです。水の確保がやはり大変なのを実感したので、ウォーター・バット(雨水タンク)を増設・改良してくれました。

 バラの花がら摘みも怠らず、更に病気予防のスプレーも撒いてくれました。

しかし剪定までは手が出せなかったようで、庭はバラのジャングルのように鬱蒼としていました。勢い良過ぎて伸び捲ったバラや樹木の脇で、日陰になって余り元気じゃないバラの株も見受けられました。

もし自分が居たならば、その辺は枝を誘引したり間引きしたりで調節していたはずですが、やはり余程ガーデニングに感心がない限り、其処までは気も手も回らないとは思います。


そこでイギリスに戻ってから体力・片付け・暑さが一段落すると、育ち過ぎた植物を整理する為に庭仕事に勤しみ、梯子に登ったりでクタクタに疲れる日々が続きました。

特にアーチと一番奥のベンチ上のトレリスは、バラやクレマティスが茂り捲って庭の陽当たりを大きく悪くしていたので、思い切ってバッサリと刈り込みました。そのせいで、本当は今は咲いているバラも少なく、庭はどちらかと言うと殺風景で写真映えしない状態になっています。

ハンギング・バスケット類も、夏仕様に一新。いつも花苗を購入している店で、今年は何故かロベリアの株の状態が良くありませんでした。それが不足している為、日向のハンギングにはペチュニア中心、この車庫の北壁には日陰に強いベコニアを中心に植え、穴埋めには前庭に勝手に生えて来たマトリカリアを無理矢理移植しています。

昨年ハンギングに使用したベコニアは、非耐寒性なので冬期は温室に移して管理し、今年も使用するつもりでしたが、私の留守中にP太は温室までは気が廻らなかったようで、温室内の植物はほぼ全滅していました()

ここが、昨年秋に増設した裏庭の花壇。母屋と車庫を結ぶ通路脇で、以前はここは庭のユーティリティと言うか裏方的な役割でした。剪定した枝が一時的に山積みされている文字通り投げやりな場所で、ハリネズミやドブネズミ(おいおい)の住処になっていました。しかし実は西向きで夏は日当たりが良く、花壇にしないのは勿体無かったのです。次期に、蔓バラが塀を覆うようになればと期待しています。

ここに植えたチェリー・セージは、瀕死状態だったのを急遽挿し木して復活させた物。この場所が本当に適正らしく、凄く元気に茂っています。

ところで、私が住む市町村では、植物のゴミは無料で回収してくれない為、伐採した枝や摘み取った花ガラ、引っこ抜いた雑草類は、今迄はしばらく庭の隅に山積みにして量が減った後、自分達でリサイクル・センターに運んで処分していました。しかし、植物ゴミが乾き切った状態で、しかも雨が降らない週末にしかこの作業が出来ない為、処分する機会は非常に限られて、山は大きくなって行く一方でした。

その上パンデミック以降は、リサイクル・センターへの持ち込みが事前予約制になった為、益々とんでもなく面倒になりました。それで、別料金で月二回の植物ゴミ回収を市に申し込みました。何故これを早くしなかったのか(単にP太がケチって渋っていた)と思う程、今は庭仕事が大幅にラクになり、税金を別途払う価値は十分あるとつくづく実感しています。

その植物専用のキャスター付きのゴミ箱グリーン・ビンは、私が三人分位入る程巨大ですが、植物は何かと嵩張り、我が家の剪定ゴミは限りなく出ます(特にバラ)。そこである程度グリーン・ビンがいっぱいになったら、中に自分で入って踏んで圧縮し、出来るだけ詰め込むようにしています。しかしゴミ箱に潜り込んでいる自分…、まるでセサミストリートのオスカーのようで、とても他人には見せられない姿()

4ヵ月も自宅を離れている間、ずっと愛猫タラちゃんの事が気掛かりでした。実際に何度か再び膀胱炎の症状を見せ、その都度P太は獣医へ連れて行かなければなりませんでした。抗生剤は偽ちゅ~るに混ぜてさえ中々受け付けなかったのには、特に心配&苦労させられたそうです。今は、尿を弱酸性化にさせるサプリメントの他に、尿コントロール用のキャットフードを食べさせています。

タラちゃんが健康でさえあれば、4ヵ月の間に私の事を忘れていても仕方ないと覚悟していました。しかし、タラちゃんは私の事をちゃんと憶えていました。帰宅した時に、最初は知らない人が来たと恐れて隠れたようですが、すぐに私の声を聴いて自分から出て来て甘え出しました。

ヘソ天も、相変わらずの大盤振る舞いです。

病気の際は少し体重を減らしたとの事で心配でしたが…、抱っこすると「子啼きジジイか」と驚く程のズッシリした重さは変わらずです。雌なのに、はっきり言って姉の家のロシアン・ブルーの雄猫灰斗より重い!



一方その灰斗ことハイちゃんは、私が去った後、しばらく「オオ~ン」と雄叫びを上げて私を探し回っていたそうです()。今回も、出来るだけいっぱい遊んで上げましたから。性格天使級のタラちゃんに比べると、突然ジャンプして嚙みつくわ、何度叱ってもテーブルに乗って食べ物全てに鼻を突っ込むわで、非常に手の掛かるヤンチャ者ですけど、ちゃんと愛情には応えて上げるのが使命だと思っています。

バラは最初のピークが過ぎて花数が少ない状態ですが、今は丁度ラベンダーの盛りです。ハニーサックルも沢山咲いて、我が家の庭にはかぐわしい香りが漂っています。今後は前庭の整備をしたり裏庭でキッチン・ガーデン(菜園)を設ける等、まだまだやるべき庭仕事はいっぱいで、これからも励み続けます。