夏のフリーマーケットで、ビンテージのドール・ハウス用の家具が雑多に詰まったビニール袋を手に入れました、値段は、「御自由にお持ち下さい」コーナーにあった為にタダ。家に帰って中身を良く確認すると、これが中々ビンテージのミニチュア玩具の歴史として興味深い物でした。
まずは、ドール・ハウスの基本スケールである1/12サイズの木製家具。左のベッドと中央のキャビネットはかなり稚拙な出来で、もしかしたら手作りかも知れません。とは言え、ベッドヘッドとベッドフットの半円形は、これ程綺麗に素人が作成するのには中々難しい形なので、単なる非常に雑な造りの既製品なのかも。右のみは確実に既製品らしく、きちんと作られていて階段のようですが、用途は不明。多分、何か他の家具と、組み合わせて完成する階段だったとは想像します。
プラスティック製のベビーチェアも、1/12サイズ。折り畳み式で中々良く出来ていますが、残念ながら後方の脚が無くなっていて、正しい高さに立ちません。 ちゃぶ台になら、合う高さなのだが…。
これらは、一般のドール・ハウス用家具より遥かに小さいサイズです。水色のベッドと置時計にはKleewareの刻印があり、イギリスの玩具メーカー製だと分かりました。製造もイングランドだった事に、時代を感じます。このメーカーでは、1950年代からキッチュなプラスティック製の1/24サイズのドール家具を発売していたようです。…の割に、置時計は1/6サイズにも使える大きさ。鮮やかな黄色いベッドは香港製で、無意味なバラ柄がエンボスされています。木製のソファーのみ、単純な素朴さから手作りかも知れません。
1/12サイズはプチ・ブライスやピッパ人形に使えますが、1/24サイズとなると、このLalaloopsy ララループシーのミニチュア・ドールが大きさ的にまあまあ合うかな。
この便器と洗面台はずっしり重いダイキャストメタル製で、驚く程良く出来ています。どちらにも、可愛い花柄がプリントされています。便器の便座はプラスティック製で、元は同じくプラ製の蓋が付いていた様子。非常に読みにくい不鮮明な刻印で「Mattel Made in France」と書いてあり、アメリカのマテル社で1980年代に発売していたThe Littlesと言うドールの、フランス製の家具シリーズで、やはり1/24サイズだそうです。その面長巨頭のレトロ・キモ可愛い(?)人形は、雑誌やネットで見た覚えがあります。
これらのドール家具の詰め合わせには、明らかに手作りの布団等の布小物も含まれていました。子供が作ったとしか思えない、かなり貴重な労作です。裁縫の基礎知識がある人なら考え付かない独特な方法で作成してあり、こんな風に全く直角ではない長方形から懸け離れた、見事なまでに歪な形に作る方が、返って難しいと思います。
料ながら、まだまだ知らないビンテージ玩具が世の中にはあるもんだ…と勉強になった、私にとっては非常に興味深いビンテージ・ドール家具の詰め合わせでした。
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