猫好きの日本の友達への誕生日プレゼントとして、猫グッズを色々集めて送りました。一昔前までの西洋では、日本人から見て可愛いと思える猫柄グッズを見付けるのは至難の業でしたが、今は日本のアニメやファンシー・グッズ等のポップ・カルチャーの影響か、普通に可愛いと思える商品が顕著に増えました。しかし、日本文化に影響されたような、と言う事は、日本でも売られていそうな、でもある事。何かイギリスらしい贈り物も加えようと、ビンテージの刺繍布を選びました。
サイズはB6程度で、素材は多分綿麻混。長方形のお盆に敷く為の、トレイ・クロスとして作られたのだと思います。一見良くある刺繍の図案のようで、桜の木が描かれているのは珍しいと思いました。
単にピンクの樹花で、桜だとは断言出来ませんが、梅や桃よりは桜の方がイギリスでは一般的だし、何かバラ科の春の花だとは思います。ピンクにしても濃淡の数色の刺繍糸を使い、画面に奥行きと華やかさを出しています。
そして、その木の下に描かれた人物二人も、ちょっと異例だと思いました。イギリスの刺繍のモチーフの人物と言えば、ヴィクトリア時代のスカート大きく膨らんだクリノリン・スタイルの女性が圧倒的に多いのですが、これにはどう見てもロココ時代の男女が描かれています。
満開の桜の木の下で、愛を語らっているのかイチャ付いているか、この二人が恋人同士なのは疑いようもなく、色合いも含めて砂糖菓子のような甘ったるさが漂います。
桜の木と人物の両脇には、バラやルピナス等の英国式庭園の典型的な花らしき植物が刺繍されています。もしこれらの花だけだったら、いかにもイギリスで良く目にする刺繍布だったかも知れません。
刺繍糸は3~4本取りで繊細ではありませんが、人物のドレスまで花柄や文様の刺繍でびっしり埋めるのは中々根気の要る作業のはずです。また、糸が今でも全く緩む事無く、全体的にしっかりと刺繍されています。
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