※裸の人形や首無し人形、人形解体の写真が登場します。苦手な方は御退室下さい。
英国ペディグリー社から米国ハスブロ社に著作権が移った後の最初のタイプのシンディ人形は、今まで合計で三体持っていると思っていました。髪が酷かったのでウィッグを被せた物、「侵略‼イカ娘」に魔改造した物、そして最近手に入れた物と合わせて三体です。
しかし、実はその前にもう一体買っていたのを、最近収納箱の奥底で見付けて思い出しました。
髪は最近手に入れたシンディより返って良い状態な程ですが、ボディが酷く変色していた為、今まで着替えさせる事すらなくお蔵入りしていて、すっかりその存在さえ忘れていました。
単に経年で日焼けして色が濃くなっただけでなく、黄色く変色しているのです。胴体の素材のみで、ボディの他のパーツと比べてもその色の差は明らかです。しかしこのままで持っていていても仕方ないので、イッパツ漂白に初挑戦してみる事にしました。
一時ドール・ファンの間で結構話題になっていた、水で薄めた酸素系漂白剤に浸して日光に当てておくと、逆にドールの日焼けが治ると言う方法です。しかし! シンディのボディには金属金具が使用されている為、漂白剤液に浸していては錆びてしまいます。其処で、木工(エマルジョン系)ボンドに酸素系漂白剤を混ぜ、黄ばんだドールのボディに塗り塗りし、かぱかぱに乾くまで日当たりの良い窓辺に放置すると言う、つまり漂白パックを試みました。
その際、ヘッドは抜き取りました。80年代のペディグリー社のシンディも含め、首のジョイントはこんな極めてシンプルな形態をしています。その分強固で壊れる事は滅多になく、ヘッドを温めなくとも引っ張れば簡単に抜けますし、これで首が上下左右に十分傾くのですから、今見ても相当賢い仕様です。
ボディに漂白剤パックを塗った後、ガラス瓶のような安定の良い容器に人形を立たせ、誤って窓のカーテンにボディが貼り付かないように腕を広げて乾燥させました。結果、期待した以上に効果が出ました。
元々の肌の色が濃い目ですし、見違える程色白になった訳ではないものの、少なくともボディの他の部分との色の差はほぼなくなりました。上記の工程を一応計三回繰り返しましたが、一回目で十分効果が出て、正直それ以上は特に効果は進まなかったように思います。
ただし、パックは重ねて厚めに塗った方が、後々剥がし易くなると言う事は学びました。季節や天気や日照量にも寄りますが、夏なら一日でパックが乾き効果で出るようです。
ついでに、緩かった股関節の修理にも挑戦してみました。この脚を最初に外して置けば、漂白剤液にドボンでも結局良かった訳ですけどね…。シンディの脚の付け根には、こんな専用ゴムバンドが入っていて、これが経年で切れたり伸びて緩くなってしまうのです。
しかし、実際脚の付け根のパーツを外してみると、ゴムだけでなく接続の突起も経年で折れていました。これは私には直しようがありません。
脚の関節のゴムだけは、普通のヘアゴムに替えてみました。完璧に直ったとは程遠いものの、最初は座らせる事すら出来ない程の腰砕けだったので、心持ちマシにはなりました。
生まれ変わったシンディちゃんには、赤いレトロなワンピースを作って着せました。単に赤を着せてみたかっただけで、元々クリスマス用に作った訳ではありませんが、ツリーと一緒に撮影してXmas仕様にしました。
カチューシャには、ラッピング用のワンタッチ・リボンをプラス。丁度ミニ・サイズだったので、ドールに使ってみたいと思っていたのです。そしたら、街でこれの付いた人間用の髪留めが売られていました。
本当はこのハスブロ初代シンディは1980年代に製造されたので、80’sファッションこそ彼女には相応しいはずですが、個人的に80’sが好きじゃなくて、60’sか70’sっぽくを目指しています。
80年代って、リアルタイムで知っている私にとっては、最もファッションがダサくて好みに合わなかった時代です。そもそも、こんな素直に可愛い髪型は余り見掛けず、流行っている髪型やメイクからしてヘンでした。
このシンディちゃん+ファッションになら、使う日がが来るとは思えなかった古臭くて安っぽいビニール製のXmasデコレーションもバッチリ馴染み、やっと出番が来ました。小さいプラスティック製のパーツは、2000年代に未だ現行で売られていた、レトロなXmasケーキ用のデコレーションです。
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