ドールの撮影用にクリスマスの室内を再現しようと思ったら、既に持っている物だけでは全く足りない事に改めて気付き愕然としました。 常日頃からドール撮影に役立ちそうなミニチュアはせっせと集め、実際かなり溜まって収納に困る程場所を占めているのにも関わらず、まだまだ全然足りないのです。
どんなに予め準備して用意したつもりでも、飾っている内に他にもどんどんあれもこれも必要になって来るし。また、アイテムが多くなればなる程バランスを取って配置するのが難しく、撮影している間にもあーじゃないこーじゃないと移動させたくなり、いつも以上に撮影に時間が掛かります。
元来の杜撰&ズボラ&粗忽者ゆえ、こんな風に背景をジオラマにして撮影するのは苦手です。日本と違って百均屋もガチャも食玩も無い為、材料や精巧なミニチュアを安価で集められないと言うフラストレーションも勿論あります。イライラしながらやっと設定し終わって、ついデッカイ溜息を付いたら、折角並べた物が自分の息でぶわーっと辺り一面に飛んで行きました(涙)。
Xmasらしい室内を表現するには、まずマントルピース(暖炉の枠)が必要だと思いました。姉がドール用のマントルピースは写真や絵画用の額縁で作ると言っていたのを思い出し、チャリティショップで額縁を買って来ました。
マントルピースは西洋の室内の装飾の要で、言わば日本の床の間的な役目を果たします。普段は、この上に家族の写真や花瓶、燭台等の、その部屋で最も目立たせたい装飾品を並べます。
現在はイギリスでは本物の暖炉を持つ家は多くありませんが、マントルピースだけは残し、その中に薪焚きのストーブ、または暖炉風の電機やガス・ヒーターを設置する家は未だ多いようです。
1/12サイズのドール・ハウス用のマントルピースなら結構見掛けそうなものの、1/6ファッション・ドール用の単独品となると手に入れるのは難しそうで、実際もし今まで見た事があったなら既に買っていたはずです。
本当はもっとデコラティブな額縁を希望していましたが、探すとなると出会わない物で、地元のチャリティショップを数カ月探し回ってもこれしか見付かりませんでした。
しかし元から安物だったお陰で、MDFどころか紙を圧縮して木製っぽくした素材だった為、返ってカッターでも割と簡単に切って加工する事が出来ました。
全くリアルではない、せいぜい半立体のハリボテで、ファッション・ドールの市販の家の壁に直接プリントされただけのマントルピースよりは若干マシと言った程度です。
マントルピースの上には鏡を掲げるのが結構お決まりなので、それらしい物も作らねばなりませんでした。
銀色のボール紙に、いつか何かに役に立つかもと思って取っておいた子供用の銀プラの腕輪を貼り、更に銀色のコード紐を貼って縁取りし、最後に天使の金属オーナメントをトッピングしました。
クリスマス時期のマントルピースの上には、受け取ったXmasカードを並べる家が多く、その為にミニチュアのカードも一応作りました。
また、もしネイティヴィティのミニチュアもあれば、寄りXmasらしいに室内に見えるかもと欲が出ました。
Nativity(ネイティヴィティ)とはキリスト降誕の場面の事で、絵画の題材や子供が演じる劇の事も刺しますが、ここではその場面を立体化した厩の模型と人形の事です。
更に、1/6ドール用にも使えそうなサイズの、そのミニチュアが存在する訳ですが、前に手に入れた物は姉に上げてしまいました。
が、これは最近運良く山小屋風チャリティショップで、もう一つビンテージを手に入れる事が出来ました。見るからにキッチュな香港製で、ポリエチレンとかの乾いた音がする軽量プラスティックで出来ています。更に、厳かに見せる為かラメのやたら鏤められている所が、返って安っぽさに追い打ちを掛けています。
姉に送った物より、二回り位大き目。外箱もボロボロながら残っていて、これまた古臭い味に満ちています。お店の人の話に寄れば、1960年代頃のアイテムでは?との事です。
外箱のイラストと見比べ、実物は何かが足りないと思ったら、実は屋根の天使が折れて無くなっています。
マントルピースにネイティヴィティなんて、今時西洋の家だって必ず持っている訳ではありません。しかし、こう言う撮影をする場合、少し大袈裟な位のステレオ・タイプな方が、分かり易く見える効果はあるようです。
今回のドール服は、元々はXmas用に作った訳ではありませんでしたが、Xmasカラーの一つである緑色が一応メインだし、白いもこもこしたブレードを縫い付けたら何だかXmasっぽくなった為、利用する事にしました。
今まで何度か作った事のあるハイウェストの型紙のカントリー・ドレスで、どんな柄布の組み合わせても結構可愛く仕上がり、雰囲気も変わって楽しめます。
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