2025/12/10

マンチェスター独り歩き 3 市立美術館

昨年の晩秋に訪れたマンチェスターで、遅い昼食を済ませた後は、P太が仕事を終えて荷物を預けてあるホテルで落ち合うのには未だ時間が大きく余っていたので、Manchester Art Gallery マンチェスター市立美術館を見学する事にしました。(上の写真↑のサンタ、最初はトラムの屋根に乗っかってるのかと思った)

若い頃は絵画鑑賞に熱心でしたが、今はさっぱり興味が薄くなり(たはは)、美術館を訪れる機会も稀になりました。

しかし、この市立美術館は、絵画だけでなく応用美術、すなわち工業デザインも多く展示してある予め調べていたし、イギリスの多くの公立美術館&博物館同様に入館無料だとは 知っていました。

ヨーロッパの美術館なので、建物自体がクラシックで素敵です。

一方凄くモダンに改装されている部分もあり、その対比も面白いと思いました。

ここを訪れようと思ったのは、昔ラファエロ前派の絵画が好きだったので、以前伊勢丹美術館で観たこのウォーターハウス の「ヒュラスとニンフたち」を、久々に直に鑑賞しようと思ったからです(近年この美術館で論争を起こした作品らしい)。ところが何処かに出張中なのか、見辺りませんでした。せめてもの記念にと、その柄の眼鏡&スマホ画面拭きを売店で姉へのお土産として買いました。

しかし、マンチェスターに所縁の深いL.S.ラウリー(ローリー)の絵画を鑑賞する事は出来ました。日本で紹介されるイギリス芸術と言うと、少し前までは中上流階級の文化が多く、主に労働者を描いたラウリーの事はイギリスに住むまで知りませんでした。ラウリーの絵葉書を何枚か、義母へのお土産に買いました。

ファッションに関する展示も、結構大きく取られていました。

イヴ・サンローランとかピエール・カルダンとかカール・ラガーフェルドとかイッセイ・ミヤケとか、全て有名デザイナーの作品のはずですが、どれが誰のかはキャプションの写真を撮らず忘れてしまいました。

この余り「らしく」見えないヴィヴィアン・ウェストウッドの服だけは、拡大するとキャプションが辛うじて読めました。

この服なんて、泡立ちが凄く良さそうだわい。

現代ファッションだけでなく、服装史の展示も。

また、テーブルウェアの展示もあり。

ヴィクトリア時代以前の高級アンティークだけでなく、ミッドウィンターやポートメリオン等のミッド・センチュリーのビンテージ陶器も展示されているのが嬉しい。

上段の緑や黄色のガラス器は、ウラン・ガラスに違いない。最下段には、ハンカチ・ガラスが展示されています。

精巧に出来た椅子のミニチュアで、1/6サイズのドールに使いたい!と思わずには居られませんでした。

こちらの宗教的なキャビネットも、どうも私にはドール・ハウスみたいに見えて。

ミュージアム・ショップも、中々充実していました。最後にここで買い物をしていた時、丁度P太から仕事が終わってホテルに向かうとの連絡を受けました。

普段大都会には惹かれない私でも、初めてのマンチェスターの独り歩きは結構楽しめました。本当に古さと新しさが上手く調和した活気ある都市で、バーミンガムとは全く違うと感じました。

庭園とアフタヌーン・ティーに憧れるイギリス好きにとっては、余り訪れる価値はないかも知れませんが、サッカー・ファンには依然と大人気ですし、イギリスのポップ・カルチャーの発信地としては魅力的なようです。

ただし、交通状態は行きも帰りも非常に酷く、再びここを訪れる機会があるかどうかはナゾです。

 


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