若い頃は絵画鑑賞に熱心でしたが、今はさっぱり興味が薄くなり(たはは)、美術館を訪れる機会も稀になりました。
しかし、この市立美術館は、絵画だけでなく応用美術、すなわち工業デザインも多く展示してあると予め調べていたし、イギリスの多くの公立美術館&博物館同様に入館無料だとは 知っていました。
ヨーロッパの美術館なので、建物自体がクラシックで素敵です。
一方凄くモダンに改装されている部分もあり、その対比も面白いと思いました。
ここを訪れようと思ったのは、昔ラファエロ前派の絵画が好きだったので、以前伊勢丹美術館で観たこのウォーターハウス の「ヒュラスとニンフたち」を、久々に直に鑑賞しようと思ったからです(近年この美術館で論争を起こした作品らしい)。ところが何処かに出張中なのか、見辺りませんでした。せめてもの記念にと、その柄の眼鏡&スマホ画面拭きを売店で姉へのお土産として買いました。
しかし、マンチェスターに所縁の深いL.S.ラウリー(ローリー)の絵画を鑑賞する事は出来ました。日本で紹介されるイギリス芸術と言うと、少し前までは中上流階級の文化が多く、主に労働者を描いたラウリーの事はイギリスに住むまで知りませんでした。ラウリーの絵葉書を何枚か、義母へのお土産に買いました。
ファッションに関する展示も、結構大きく取られていました。
イヴ・サンローランとかピエール・カルダンとかカール・ラガーフェルドとかイッセイ・ミヤケとか、全て有名デザイナーの作品のはずですが、どれが誰のかはキャプションの写真を撮らず忘れてしまいました。
この余り「らしく」見えないヴィヴィアン・ウェストウッドの服だけは、拡大するとキャプションが辛うじて読めました。
この服なんて、泡立ちが凄く良さそうだわい。
現代ファッションだけでなく、服装史の展示も。
また、テーブルウェアの展示もあり。
ヴィクトリア時代以前の高級アンティークだけでなく、ミッドウィンターやポートメリオン等のミッド・センチュリーのビンテージ陶器も展示されているのが嬉しい。
上段の緑や黄色のガラス器は、ウラン・ガラスに違いない。最下段には、ハンカチ・ガラスが展示されています。
精巧に出来た椅子のミニチュアで、1/6サイズのドールに使いたい!と思わずには居られませんでした。
こちらの宗教的なキャビネットも、どうも私にはドール・ハウスみたいに見えて。
ミュージアム・ショップも、中々充実していました。最後にここで買い物をしていた時、丁度P太から仕事が終わってホテルに向かうとの連絡を受けました。
普段大都会には惹かれない私でも、初めてのマンチェスターの独り歩きは結構楽しめました。本当に古さと新しさが上手く調和した活気ある都市で、バーミンガムとは全く違うと感じました。
庭園とアフタヌーン・ティーに憧れるイギリス好きにとっては、余り訪れる価値はないかも知れませんが、サッカー・ファンには依然と大人気ですし、イギリスのポップ・カルチャーの発信地としては魅力的なようです。
ただし、交通状態は行きも帰りも非常に酷く、再びここを訪れる機会があるかどうかはナゾです。
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