ところが、この秋はお隣が雨樋の取り換えをする事になりました。隣家なので普通は関係ないはずですが、隣家の裏庭には増築したコンサバトリー(サンルーム)が出っ張っている為、足場の柱の全てを立てる事が出来ません。
それで、我が家の裏庭に柱の一部を張り出して建てても良いかとお願いされ、断る訳には行きませんでした。丁度植え替え予定の花壇の上に足場が建てられましたが、雨樋の取り換えも通常は1,2日で済みますから、本来なら大した問題ではありません。
しかし、隣家が雨樋の取り換えを依頼したのが、我が家が屋根の修理を依頼したのと同じ工務店でした。イギリスでは貴重な大工の仕事自体はきちんとした会社なのですが、コミュニケーションはまるで駄目。イギリスでは今致命的に大工が不足していて、この会社も幾つも掛け持ちしていて非常に忙しい為、隣家にはたま~にしか仕事に来ません(しかも相変わらず一人だけ)。結局実質二日掛かる仕事に、一カ月近くも費やしました。
そして、どうも取り換え工事自体は終わったらしいのに、その後も足場は長らく残されたままでした。お隣も、足場にTVの屋外受信機を邪魔されて映りが悪く、ずっとウンザリしていたそうです。
催促しても中々来ず、雨樋工事終了から更に一カ月近く待たねばならず、やっと足場が撤去された時には、既に11月の中旬を過ぎていました。既に寒過ぎな上に雨ばかりの天候で、庭仕事をするには不向きな季節でした。
しかし11月末に奇跡的に快晴の日が二日続き(気温は低くて大変だった)、その二日間で怒涛のように庭仕事を無理矢理終わらせました。バラの植え替えだけでなく、春の球根の植え付けも未だだったから焦っていました。
その花壇がコレ。ガーデン・エッジには、屋根の修理の際に取り壊した煙突のレンガを再利用しました。このエッジには、自分が眺めて気持ちの良いカーブになるようやたら拘りました(笑)。植え付けた後に、ナメクジ&猫除けにNTのカフェで無料で貰って来たコーヒー糟を巻き、更に猫除けに棒を置いています。
この季節は地面が乾く事がないので、猫が花壇に入り込んで荒らす事はまずないとは思うのですが、うちのタラちゃんはしなくとも、他所の猫も来るのだから分かりません。
写真の白い花は、冬咲きのクレマティス「ジングル・ベルズ」で、今年は10月末頃から咲き始めました。
丁度白樺が落葉するのと入れ替わりで、寂しくなった白樺の木をすっぽり覆い、庭に華やぎを与えてくれます。
何より、この花は寒い季節に昆虫達にとっては有難い存在のようです。庭仕事をしている最中も、沢山のマルハナバチの羽音が響いていました。
本当にベルのように垂れ下がる花の直径は5~8㎝もあり、また蕾もふっくらして、花が終わった後の箒のような蕊だけがフサフサした様子も可愛いのです。
モッコウバラと共に、耐寒性はイギリス南東部でもギリギリと言われていましたが、どちらも威勢が良過ぎる程大きく丈夫に育っています。これも温暖化のせいかと思うと、嬉しいのと同時に複雑な気持ちです。
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