昨年の夏の終わりに夫婦で訪れたロスチャイルド家の超豪華屋敷Waddesdon Manor ワデスドン・マナーで、やっと広大な館内の見学を終え、残り時間の許す限りで庭園を回りたいと思います。
何せ2500エーカー(東京ドーム約215個分。…って言われても実感湧くかあ?)の敷地ですから、公開されている部分だけにも、イギリスを代表するヴィクトリア式形式庭園のみならず、彫像が至る所に配置されたりと見所は沢山あります。
この館を建てたファーディナンド・ド・ロスチャイルドの妹で、次に館を引き継いだアリスは、ガーデニングに関心が高い人物で、珍しい植物のコレクターでもありました。それ故、彼女自ら拘って手掛けた庭園が、今でも随所に残っているそうです。
しかし、それらを見て廻るのには時間が全く足りず、我々は主に南国の珍しい鳥を集めた動物園aviary(飼鳥園)のみを目指す事にしました。
鳥は、専用食器の柄にも使われる程、モチーフとしてもロスチャイルド家に好まれたようで、庭のあちこちにも鳥型のトピアリー(と言うか寄せ植え)が置かれていました。
思った通り、建物からして超豪華。
手前の庭も、良く手入れされていて見事です。
飼鳥舎の中央には、彫像付きの噴水が設けられています。
これらの鳥は、元々初代当主ファーディナンドが集めた鳥達の子孫だそうです。
今でさえ多くの外国の鳥を集め飼育するのはお金が掛かって大変ですが、当時はほんの一握りの裕福者だけに許される真の贅沢だったと想像します。
ケージは自由に飛び回れる程大きく、出来るだけ自然に近い緑豊かな状態に整えられ、鳥達の健康状態も良さそうで、飼育環境は十分良好に見えました。
単なる物珍しさを求めただけの贅沢ではなく、当時から管理は徹底され、鳥達は大事に育てられていたと想像出来ます。
1年僅かな結婚生活で愛妻を失って以来、生涯独身を通したファーディナンドは、仲睦まじい番いの鳥を眺めながら何を考えたのでしょうか。
この他にも、アリス自ら設計したバラ園や、カフェの在る元馬屋は訪れたかったのですが、時間が全く足りませんでした。
兎に角広大で見所が多く、屋敷の内部だけでも見学に時間が凄く掛かるので、開園10時と同時に到着しないと希望全てはこなせない程です。その為には、家は7時前には出なくちゃだな…。
とは言え情報量が多過ぎて正にお腹いっぱいで、やはり一度訪れたら十分だとは思いますが、ここはNTの中でも最も滞在時間を要する場所の一つかも知れないと実感しました。
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