2025/09/29

モーヴァン丘陵地帯の旅 「マッパ・ムンディ」のヘレフォード大聖堂 2

 

昨年の夏の夫婦旅行の、 Hereford Cathedral ヘレフォード大聖堂見学の記事の続きです。

この大聖堂自体の建物で最も印象的だったのが、The Stanbury Chapelと呼ばれる15世紀の司教の墓所兼礼拝堂。

六畳程度の狭い空間ですが、細かいゴシック時代の石彫でびっしり覆われ、まるで部屋全体が芸術品のよう。

Crypt 地下礼拝堂にも行きました。ここも大聖堂の地下としては、然程広い空間ではありません

ここで一番目立っていた古代ローマ風の祭壇は、第一次世界大戦中に19歳で戦死した将校の父親が、その死を悼んで建てた慰霊碑。

また地下には、半端なく古いエフィジーが安置されていたり。

中世の石棺も並んでいます。棺は、例え空でも気持ちの良いものではありません。

石棺の蓋は、細かく線彫り彫刻されていたりします。

地階の翼廊や周歩道周辺にも、立派なエフィジーの乗った墓所が集まっています。

しかし、やはり誰一人聞いた事のある人物ではありませんでした。 

埋葬者の名前ははっきり残っているらしいので、これらも一人ずつ調べると結構奥深いのでしょうが、今回は其処までの熱意は無し。

The Audley Chapelと言う礼拝堂の、繊細さが漂うステンド・グラス。 

現代のステンド・グラスには普段は余り惹かれませんが、いっそこれ程モダンだと返って清々しい。

こちらの、新しいステンド・グラスも素敵。

17世紀の僧侶で詩人のThomas Traherneに因んだ物だそうで、2007年にTom Dennyに寄って制作されたそうです。恐らく、1970年代辺りの中途半端に古い宗教芸術が、余り好みに合わないのです。

続いて、回廊の中庭部分に出ます。

白い紫陽花が目立っていました。その合間には、白い秋明菊も咲いています。夏の暑さが穏やかな為、イギリスでは紫陽花は日本より遅く咲き始め、秋明菊は早く長く咲き続けます。

回廊の東側は、カフェになっています。この右側の一段高くなった場所には、かつて八角形のチャプター・ハウスが立っていたそうです。

この脇は、典型的な英国式庭園の宿根草花壇になっていました。




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