2025/07/04

「ユニーク・アイズ」のヴィクトリア人形

 

どの角度から眺めてもカメラ目線のイタリアのデザインのファッション・ドール「ユニーク・アイズ」は、最初は三種類のキャラクターで発売されました。しかし、地元の玩具店で大幅に値下げされていた今回、実はもう一種類増えていたのです。その新たに増えたお友達が、このヴィクトリアです。その時エイミーソフィアの二体を購入して、後からやっぱりヴィクトリアも可愛くて欲しなり、二日後に再び買いに行きました。 

二日前にはヴィクトリアは一体しか残っていなかったものの、幸運にも未だ売れずに残っていました。レジのお姐さんは私の事を憶えていて、「コレクションに加えるのね!」と言いました。…ひゃ~、図星でお恥ずかしい💦 この一週間後には、「ユニーク・アイズ」は、全品すっかり売り場から消えていました。

今までの三種類は白人~東洋人程度の肌色でしたが、このヴィクトリアのみは顕著に濃い肌色をしています。瞳は青緑なんですけど、髪は漆黒に近く、明らかに人種的に非白人のようです。まるで白人が日焼けサロンに行ったような不自然な地黒や、汚くくすんだ肌色の人形は嫌ですが、人種や環境的に生れつき肌の色が濃いらしい人形は返ってカッコ良く見えます。

瞳の色とゴールドのアイシャドウが、褐色の肌に凄く映えてスタイリッシュ。ワンレン・ストレートの真ん中分けなんて最もつまらない髪型なのにも関わらず、ちゃんと可愛く見えるのは中々凄いと思います。

ところでパッケージのイラストは、相変わらず「Rainbow High」のパクリっぽくて全く可愛くありません。お人形自体が、これに全然似ていなくて良かった~。

このヴィクトリアは、オリジナルのアウトフィットがピカイチお洒落でした。フラッパー・スタイルを思い出させるフリンジのミニ・ドレスに、透明なコートが決まっています。

濃いピンクは、彼女の肌の色に似合います。やはり「ユニーク・アイズ」のシリーズは、それがイタリアと言う芸術の国の成せる技なのか、他の子供向け安価人形と比べて、総じてデフォルト服がダントツにお洒落です。しかし、身頃の細さに比べても脚が異様にデカく出来ている為に、体にフィットした服は着脱が結構大変💦 ユニーク・アイズに服を作る際は、後ろ開きは常にかなり大きめに取らねばなりません。

今までユニーク・アイズに色々着替えさせてみて、可愛い童顔だからってガーリーでクラシックな女児服を着せると、正直クセの強い体型にはそぐわないように自分でも感じていました。そもそも、大抵はリカちゃん用に作った服の使い回しで、ユニーク・アイズの個性を配慮してデザインした訳ではなかったのです。

やはりデフォルト服通り、カジュアル&ポップなスタイルが一番なようで(あと和服は意外とイケる)、今回は6070年代風のレトロ・ファッションを目指し作って着せる事にしました。

小麦色に映えるのは思い切り鮮やかな色、と真っ先に思ったので、黄色メインのアウトフィットにしました。スカート部分には、チャリティショップで購入したビンテージらしき布を使用しました。 

オレンジ色の花柄チロリアン・テープもビンテージで、元は何かに縫い付けられていたのを解いた針跡が残っています。やはり発色が、現代の製品とは微妙に違います。古着とか特に部分的に傷んでいる場合は、解いてバラして手芸材料とした方が、フリマやチャリティショップでは売れる事があります。

貝をイメージした白いブレスレットも合わせたくなったので、作りました。イヤリング(ピアス穴は自分で千枚通しで無理矢理開けた)は、イタリアのミルフィオリ。

髪を二つ結びにしたのは、パッケージに入っていた際に、そう言う髪型に見えて可愛いと思ったからです。しかし実は、単に梱包上乱れないように、箱の中で二つ分けにされていただけでした。本当は三つ編みにしたかったのですが、髪の長さがてんで揃っていなくて無理でした。

その二つ結びに花を飾ったせいか、正直レトロ・ファッションと言うよりは、民族衣装を纏った土地の人のようだとは自分でも思います。彼女なら、インドや中近東、中南米の民族衣装も似合いそう。

足がデカくて履ける靴のバリエーションが限られているのも、似合うファッションの幅を狭めている原因なので、今回はフラット・ソール・サンダルを作ってみました。 

夏だからこそ出来るアイテムで、ほぼ草履と同じ手法で作っています。本当は一度革靴にも挑戦してみたのですが、上手く行きませんでした…。 

結局、色黒だろうとオープン・マウスだろうと前髪無しだろうと、フェイス・デザインの良い人形は可愛いのだと実感しました。似合う服の色の幅が広いと言う点では、普段は肌の色の白い人形を真っ先に選びますが、顔さえ好みに合えば肌の色の濃い子もモデルさんとして魅力的で、自分にとって需要が十分あると思いました。





 

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