現在我が家には裏庭・前庭合わせて50株近いバラが植えてあり、その他に鉢植えのバラがあって、最早バラを育てるスペースはほとんど残っていませんが、最近新たに増えたバラを御紹介します。
まず、ハイブリット・ティーの銘花「クィーン・エリザベス」。イギリスでは、フロリバンダに分類されています。義母が、日頃お世話になっているお隣にプレゼントする為に通販で買い、裸苗三株一セットだった為、残りの一株は自分用に、もう一株は義妹が要らないと言ったので私が引き受けました。裸苗を育てるのは初めてでしたが、鉢に植えてから2カ月経ち他のバラ達が咲き始める頃になっても、とんと芽ぶかなかった為に最早死んだかと思いました。が、二、三週間位前のある日に急に育ち始め、ぐんぐん葉を茂らせて成長しています。秋に地植えするつもりですが、大株に育つらしいので、花壇の一番奥(日陰には強い)に植えなくてはなりません。
もう一つの新顔が、最近シュロプシャーのデヴィッド・オースティンのバラ園を再び訪れ、其処でP太が凄く気に入って買ったイングリッシュ・ローズ「エミリー・ブロンテ」。2019年の作出で、品種としても割と新しいバラです。淡いピンク色の花弁が、咲き進むに付け中央のみ黄掛かって行く美しいバラです。改めてバラ園で本物を眺めるまでは、これ程魅力的な品種とは私も思いませんでした。香りも濃厚。イングリッシュ・ローズはイギリス中のガーデン・センター、ナショナルトラストの売店等で買えますが、苗の健康状態はやはり直営店(イングリッシュ・ローズ以外でも)が一番だと思います。しかしERの鉢苗は、私がバラを育て始めた2010年頃は確か12ポンド位だったのに、毎年値上がって今では33ポンド(6千円以上)です。
ところで、私がこれ程バラにのめり込む切っ掛けとなった一冊があります。未だ日本に住んでいた頃、ホーム・センターのドイトで無料配布されていたバラ専門のリーフレットです。もう四半世紀も前の小冊子なので、何度も読み返してボロボロになっていますが、決して捨てられません。
イギリスに移住する前は、東京の自分のアパートの室内やベランダで、また姉の戸建ての家の猫の額程の庭でプチ・ガーデニングをしていましたが、バラに手を出そうとは全く考えていませんでした。にも拘わらず、この冊子は読み物として非常に面白いと感じ、バラに興味を持たずには居られませんでした。思い起こせば、イングリッシュ・ローズの存在を始めて知ったのも、この冊子からでした。
各品種の説明、バラの歴史や育て方、費用な道具、肥料、薬剤等が、短い文章ながら簡潔に分かり易く表現されていて、執筆者の並みならぬバラに対する知識と熱意、愛情が今尚感じられます。
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