リペイントした「ディセンダント」のロニー人形と一緒に、小道具として撮影した中国製の七宝の茶器セットは、1/6サイズのドールに使えると思い、昨年のフリマーケットでセットで1ポンドで買っていた物です。
と言うより、元々このマスタード色のチイパオ風チュニックは、この茶器を撮影したいが為、合わせるモデル・ドールに着用させようと縫いました。モデルはモモコではなく、最終的にこのロニーになった訳ですが。
多分中華圏の典型的なお土産としてイギリスに渡って来たのだと思いますが、れっきとしたクロワゾネ(有線七宝)の技法で作られ、ミニチュアとは言え中々良く出来ている工芸品です。
一昔前までは、中国本土でもちゃんとした製品を誠実に製造していました。その中には、長い歴史の伝統文化とアジア人特有の手先の器用さが融合した、素晴らしい工芸品もあったはずです。もっとも本当に古い価値のある物は、文化大革命時に消されてしまったそうで、現在の中国人は外国で自国の骨董品を買い集めるのに必死です。
茶器はポット、トレイ、カップ三つのセットです。カップの内側は、鮮やかな水色に塗装されています。
ポットの蓋には、無くさないようにチェーンが付いている細かい配慮が。
トレイには、牡丹の花の他に鳳凰らしき鳥が描かれ、一際中国らしさ満載です。金彩の割合が特に多く、今尚半端なく輝きます。これだけで、もし金具を付けたらブローチやペンダントになりそう。
ところで、茶器はいかにも中国らしく、ドールの服装も中国風に揃えたものの、テーブルも椅子も、ついでにテーブル・クロスも全く中国らしくなくて、正直お粗末な撮影です。
実は先月チャリティショップで、こんなミニチュアの中華テーブルと椅子のセットを見掛けました。しっかりした木材(多分紫檀)に金魚柄の貝の螺鈿が嵌め込まれており、こちらも工芸品として見ても十分立派です。サイズは丁度1/6サイズで、今回の撮影に最適だと思いました。値段も10ポンドと買えなくはありませんでしたが、椅子が六客も付属していて、収納場所が馬鹿にならない為に(更に重かった)見送りました。 もし買っていたら、この上に乗せる中華料理のミニチュアを、延々と欲しがる事になったでしょう。ドール沼は深いとこ。
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