イギリス人は、クリスマス・ケーキとして伝統的にクリスマス・プディングやミンス・ミート・パイを食べます。今はフランスのブッシュ・ド・ノエル、イタリアのパネトーネ、ドイツのシュトレン等も簡単に買えますが、クリスマス当日の正餐の食後のデザートと言えば、やはりXmasプディングやミンス・ミート・パイが欠かせないようです。が、これらは甘過ぎ&クド過ぎて全く私の口に合わず、P太の家族とのクリスマスでも、私(とドライフルーツが嫌いな姪っ子)だけは毎回食べるのを拒否しています。しかし今年は、義妹がわざわざ目先を変えてチョコレート味のクリスマス・プディングを買って来てくれ、私の分も切り分けてくれたので、一番小さな一切れを選んで食べてみました。……やっぱり無言になる程不味かった。チョコレート味は一体何処へ?と思う位ドライフルーツが多過ぎてクドく(注:普段はドライフルーツは好きです)、一年で一番目出度いはずのイベントに何故こんな不味い物をわざわざ食べなくてはならないのかと思うと悲しくなり、イギリス人とはやはり幸せを共有出来ないと考えると益々悲しくなりました。他の皆は、ちょっと変わっていて美味しいと喜んで食べていました。
日にち変わって26日のボクシング・デイに、P太と散歩がてらに街へ行きましたが、「ポーランド食料品店に寄ってケーキでも買おうか?」と言われた時には、是非!と即答しました。ポーランド・ケーキの値段も高騰し、もうお得感がなくなっちゃったなあと前回は思っていましたが、不味い食べ物の悲しい思い出は、美味しい物で上書きするしかありません。今回買ったのは、この↑二種類。
一つは、ナッツのケーキ。上からクッキー生地のそぼろ、メレンゲ、クリーム、ナッツざくざくのスポンジの層となっていて、一つで様々な味や食感が楽しめます。
もう一つは、ポーランドお得意のフレッシュ・チーズのケーキ。ポーランドのチーズケーキにはハズレがなく、このお店でもいつも多くの種類が売られていますが、これはサワー・チェリーのチーズケーキです。ポーランドはチーズ・ケーキ発祥の国とも言われ、その内日本で「ポーチー」とか呼ばれてブームが来るかも知れません(笑)。甘さ、酸味、クリーミー感や爽やかさ、しっとり具合のバランスが良く、やはり今でもイギリスのケーキでは到底敵わない美味しさ&繊細さだと思いました。ポーランド・ケーキの値段が上がったとは言え、夏にNTのカフェで食べたイギリスのケーキは、一皿一切れ分でこのポーランド・ケーキ1パック分(二人分×二回分)の価格でした。しかも、スポンジがパサパサで、思い出しても腹の立つ頗る悲しい不味さでした…。
0 件のコメント:
コメントを投稿