以前アーディングリーのアンティーク・フェアで購入した格安のコットン・カット生地の中に、ベージュ地に赤い細かいピンドットと言うプリント生地がありました。こんな極めてシンプルな柄の布地こそ、ドール服作りには何気に凄く役に立ちます。そしてカット生地とは言え、全幅×1m程もあります。
イギリスの布メーカーの生地ですが、製造は日本、と言うのも嬉しい点です。何故なら、イギリスで売られている生地には、柄が布目に沿って平行・垂直でない事が多いからです。もしビンテージ生地であれば、漏れなくズレています。こんな水玉やストライプ、チェック生地の場合、ズレは殊更扱いにくく厄介です。しかし今の日本製の生地は、安定のクウォリティです。
この生地でドール服を作るのなら、前からまずはシンプルなAラインのワンピースと考えていました。クリスマスの装いにする為に、コサージュを加えて、赤いタートルネックを合わせるコーディネイトにしました。
一般の日本人が実際にするクリスマスの恰好って、普段でも着られる赤や緑が入った服に、せいぜい少しクリスマスらしいアクセサリーを合わせるような、これ位の服装が現実的なのではと思います。肩を露わにした光る生地のパーティー・ドレスでもなく、カントリー風ドレスでもなく、ダサいクリスマス・セーターでもなく。
イギリス人だと、単に家族とクリスマス・メニューを食べにレストランやパブに行く場合でも、ここぞとばかりにパーティー・ドレスを着るようです。割高なので、この時期に自分が外食する事はほとんどありませんが。
日本でもこの時期にはXmas柄の文具や雑貨が沢山発売されますが、イギリスのXmas商品は方向性が大きく違います。Xmas用の食器を始め、Xmas柄の玄関ドアマット、テーブル・クロス、クッション、掛け布団カバー等までXmas仕様で売られていて、出来る限り家中をXmas色に染めたいようです。収納場所が馬鹿にならないアイテムが多く、一体クリスマス以外の時期は何処に仕舞って置くんだよう??と、他人事ながら不安になります。
因みに私の冬用パジャマは、子供用のXmas柄…。Xmas後に大きく値引きされたのと、普通に着心地の良いパジャマがイギリスでは他に滅多に売られていないからで、仕方なく冬中これらを着通しています。
この「うんざりな日々」のmomoko DOLLは、元々赤いタータンチェックのアウトフィットで発売されていたので、赤のコーデがばっちり似合います。ちょっとコサージュが大き過ぎたとも思いますが、これが無いと相当地味で全くクリスマスらしさが出せません。
それでは皆様、素敵なクリスマスをお過ごし下さい。
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