七月から二カ月経った九月に、再びArdingly アーディングリーのアンティーク・フェアへ夫婦で出掛けました。今回は姉への誕生日プレゼントは送り終えた後だし、もし良いと思える物に出会えればクリスマス用に買って置こう程度で、特に期日に迫られている物はなく気楽でした。
返って気掛かりなのは、どんどん出店者が減って、このフェアが寂しい状態になって来ている事。この日も天気はまずまずだったのに、出店数は昔の夏季の勢いは全くありませんでした。
このフェアは真冬を除く2カ月毎に火曜日と水曜日の二日間開催され、購買者の入場料は一日目が一人20ポンド(二日目込み)、二日目が6ポンドです。出店料も、二日目のみの場合は幾分安く設定されているものの、二日間分だと非常に高く掛かるそうです。
しかし、とある出店者の話を立ち聞きしたら、一日目は中国人客が大量に押し寄せて金をバラ撒く為、やはり一日目から参加しないと儲けにならないとか。我々夫婦は絶対二日目しか行かない為(20ポンドも払ってたまるか)、一日目にそんなに中国人が多いとは全く知りませんでした。
ここ最近真っ先に覗く屋内会場で、毎回参加しているビンテージ玩具専門のストール。
「地上最強の美女バイオニック・ジェミー(原題:The
Bionic Woman)」のファッション・ドールの、パッケージが残ったままのアウトフィットです。いかにも70年代らしいプリント生地で可愛いものの、ゴツイ顔の人形にまるで似合わないような(笑)。
「Sheena シーナ」と言う、トレーシィ同様に髪が伸びる特別な仕組みの人形の大きいサイズ版。メーカーは同じで、こちらの体型は成熟した女性ではなく10歳前後の少女になっているようです。
ここにも、ポーランドの木製人形や日本のポーズ人形が集まっています。
昔のブリキの玩具には、やはり惹かれる。
このブリキ製調理台なんて、1/6ドールにも使えるサイズで凄く惹かれます。コンロ部分に焼け跡が残っているところを見ると、実際に調理出来る仕組みのよう。
籐編みのドール用テーブル&チェアのセットは、日本でもイギリスでも良く見掛けますが、これは編みが密でしっかりしているし、フォルムもお洒落です。
不景気で出店を止めるストールが増えている一方で、今回は新たに参加するストールも幾つか見られました。ここは、50~60年代のバッグの品揃えが、惚れ惚れする程見事だったストール。本当は姉が欲しがっているビンテージ・バッグって、この時代のバスケットやルーサイトのタイプだと思うのですが、アンティーク・モールでも滅多に見掛けません。こう言う専門店だと、当然私に手が出る値段ではありません。
屋外では、化石専門店なんてのも見掛けました。中央の白い板に並べられている細かい商品は、磨いた化石にネジを付けてノブに加工した物。
ついにコロナ・ウィルスのガラス製フィギュリン登場?と思ったら、ハリネズミのようです…(ちょっと無理がある)。ガラスケースが、えらく曇っています。
第一次世界大戦中に、フランスに駐屯するイギリス兵への慰安としてフランスで制作された、刺繍した絹地を紙に挟んだ絵葉書、通称シルク・カード。そのハンカチ版が、とても綺麗な状態で集まっていました。
初めて見るこのストールでは、中々魅力的なビンテージ玩具がいっぱい。
ビンテージ・ドールの箱詰めにはシンディも混じっているのかな?と思いきや、皆シンディのコピー品でした。バチモンでも、ビンテージなのは確かです。
可愛いデザインの多い、Fisher Priceの昔の玩具の箱入り。その後ろには、ビンテージ・シンディの臙脂色のアームチェアの箱入りが。中央の保温マグは、…多分店主の飲みかけ(こんな場所に置くな!)。
北欧や中欧ではお馴染みの手芸の、「bell pull」と呼ばれる縦長の壁掛け。
藍染の見事なヴィクトリア時代の便器は、プランターとして再利用されるのが人気。
この日は二時頃から雨が降り始める予報で、実際午後から怪しい空模様になって来ましたが、我々はいつも通り二時前には引き上げたから問題無しでした。
この日は、私もP太も収穫に十分恵まれ大満足でした。クリスマスまでには未だ間のある時期でしたが、姉や友達へのプレゼント用のビンテージ・ジュエリーを仕入れる事も出来ました。大抵は11月のアンティーク・フェアでクリスマス・プレゼントを探しますが、その時に必ず良い出会いがあるとは限らず、やはり古物との出会いは一期一会なので、見付けた時に買って置くのが鉄則です。
0 件のコメント:
コメントを投稿