2024/10/25

チェッカー魔女

 

黒ドレス、ゴス服、魔女服等のハロウィーンの定番ドール服は、後から姉に送るとドル活の撮影に役立つので、予め出来るだけモモコのサイズで作りたいと思っています。しかし姉に送る前に自分用に撮影するのには、生憎それらの似合うタイプのモデルが、うちでは根本的に不足しています。この黒と市松模様のワンピースも、先ず作ってはみたものの、どのモモコに着せて撮影しようかしばらく考えていました。

が、私の持っているモモコの中でも特に幼くてスウィートな雰囲気の「アリスのさがしもの」モモコが、意外にも着こなしてくれました。

全くゴスではなく、魔女服でもなく魔法少女になっちゃいましたけどね…。そこで、ミニ魔女帽と夢可愛いワンド(魔法の杖)も制作して加えました。

こう言う時の為に、予め日本のフリマでミニチュアのワンド(多分食玩)10円で買っていたのですが、モモコ・ドールは概ね関節が緩く、特にこのモモコは右肘と手首の関節が緩過ぎる為、金属&ガラス玉製のワンズは重過ぎて、持つ事も抱える事も出来ませんでした。

仕方なく、竹ひご(焼き鳥用の串)とアクリル・ビーズで急遽ワンドを手作りする事に。これとて、少しでも装飾を増やすと重過ぎになってしまうので、出来るだけ軽量にそれらしく表現するのには工夫せねばなりませんでした。

こう言う材料も、今の日本なら百均屋で色々賄う事が出来ると思いますが、イギリスでは例え高く付いたとしても入手する事すら出来ず(基本的に商売死んどる)、手持ちのガラクタを色々漁って組み合わせ誤魔化しました。

単なる黒いドレスでも、フード付きケープを合わせると、たちまち魔女(または魔女っ娘)っぽさが増すと思います。

このフードは実際にモモコでも被れますが、ロングヘアを纏めてバランス良く被せるのは結構面倒なので、単なる飾りと言う事に。ケープの裏地も、市松模様になっています。

市松模様と言うのも、何だかミステリアスで魔女っぽい柄だと思います。日本の伝統柄でもあり、またチェスを連想させるからかイギリスっぽくもあります(イギリスのケーサツっぽいとも言える)。どんな色でもデザインでも、この柄と組み合わせるとピリッと締まって見え、独特な雰囲気が加わると感じます。

五枚接ぎのベアトップの身頃は、正直言って失敗。胸部分がぶかぶかでストラップがないと着用不可能だし、ストラップで強制的に押さえると変な皺が寄っちゃいました。ベアトップは、やはりボディラインにしっかりフィットさせるのが鉄則だと思います(事故も怖いし)。

一度上手く行かなかった型紙は、普通とっとと捨てるか、すぐに修正してから保管しておくのですが、これは失敗したまま仕舞っていたか、もしかしたら未使用のまま保管していたのかも知れません(勿論その後捨てました)

今回背景に使用した布は、今年フリマで買ったビンテージのカーテンです。このストールでは、他にも魅力的なビンテージ・カーテンを幾つか販売しており、全て一枚1ポンドで全て欲しくなりましたが、当然厚手で相当嵩張り重さもパネエ為、一番気に入ったこの一枚のみで断念。

特に魔女っぽくもハロウィーンらしくもない色柄ですが、クラシカルな魅力は十分な、思った以上に素敵なビンテージ布で、正直自分のドール服より背景布の方が映える~と感心してます(笑)。

ドール服のアイディアを考える時、「このドールにはこんな服装をさせてみたい」と最初からモデルを特定してデザインする事もありますし、そう狙ってはいても実際にはそのドールに似合わないミスも良くあります。また、自分の持っていない種類の姉のモモコ用にアウトフィットを作る事もあり、モデルを想定していないのに兎に角こんな服だけを作りたいと制作を進め、後から誰に着用させて撮影するかを決めるのに散々迷う事もあります。

どちらにせよ、不器用で下手クソが作った思い通りに行かなかった拙いドール服でも、出来るだけ似合うモデル・ドールに着せたい、お人形も出来るだけ可愛く見せたい気持ちは、ドール好きとして変わりありません。





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