約三ヵ月間の今年の一時帰国を終え、六月にイギリスに戻って来てまずやりたかった事は、姉への誕生日プレゼントを集めたかった事もあり、アンティーク・モールやフェアへ古物を買いに行く事でした。と言うより、イギリスで買い物の楽しみと言うと、本当にこれ位しかないのです。でも六月開催のArdingly アーディングリーのアンティーク・フェアは既に終わっていたので、七月のを待って行く事にしました。このフェアは真冬を除く2カ月毎の火・水曜日の二日間行れますが、六月と七月は例外的に二カ月続けて開催されます。
七月と言えばイギリスでは真夏で、最もお出掛けに適した季節(八月は既に結構涼しく天気の悪い日が多くなる)で、アンティーク・フェアも本来最盛期のはずなんですが…、前回の三月にも増して出店数は寂しくなっていました。
P太は「二カ月連続だから、きっと七月は参加しない店が多いんだよ」と呑気な事を言っていましたが、いやいや、今まで夏のフェアで、例えコロナ渦真っ只中であろうと悪天候であろうと、これ程出店数がショボかった事はない…。ズバリ、経済の悪さのせいに決まっています。
そりゃそうですよね。食品や光熱費の高騰が殺人的に厳しくて、この冬も餓死者&凍死者が続出すると思わている中、アンティークやビンテージなんて嗜好品は真っ先に切り捨てられるアイテムですよ。ただし客足は減っているように見えないのが意外ですが、出店料が高過ぎるとボヤく売り手の話は本当に良く耳にします。
ビンテージ・ジュエリーの品数が、毎回このフェア中でピカ一のこのストールは健在。
イギリスでは余り見掛けた事のない食品用のフォイル製のトレイに、ジュエリーを色合いや素材、テイスト別に分け集め並べています。商品は細かいものの、店仕舞いする際は、トレイを重ねるだけの割と手軽なシステムなのが賢いと思います。 好物のルーサイトのインタリオも、この通り揃っています。右奥はジュエリーではなく置物で、今までも何度か同じ物を見掛けました。
イタリアのマイクロ・モザイクも、集まっているのを見ると、やはり一層魅力的。
左下の青系ラインストーンのはクリップ式のイヤリングで、片方でもブローチ程の大きさです。実際に着けると、耳たぶが伸びそうな程の重量感です。
トンボのモチーフのジュエリーは、好きな姉の為に見掛ける度にチェックしますが、本物のアンティークorビンテージには滅多に出会えません。
このストールは、味のあるビンテージ・ドールも多く扱っています。
右下は、一般的に「Austrian whistling doll」と呼ばれる「BAITZ」の民族衣装人形。顔は型押しフェルト製で、口笛を吹いているかのような尖らせた口の形が特徴的です。
別なストールでは、珍しく好みのフラワーパワー柄のアイテムが集められていました。スウィンギン時代のレトロ物って、専門店でもない限り、本場ながらイギリスでも意外と見掛けません。 …この回のアンティーク・フェアのレポートは、「2」に続きます。
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