2024/08/12

ベイクライトのバター・スコッチ色のナプキン・リング

 

現在私がフリマやチャリティショップで一番目当てにしている古物は、①ビンテージ・ジュエリー、②ファッション・ドールやドール用小物、③布地や手芸材料、で、まずこれらを最優先で探します。しかし、②は主にリペイント&カスタム用、③は基本的にドール服用なので、自分で完成させない限り、そのままをブログで公開する機会はほとんどありません。①のジュエリーも、チャリティ屋では滅多に手に入らない上、多くは姉へのプレゼント用として購入するので、姉に贈ってからじゃないと公開したくない場合もあります。そんな訳で、毎回フリマで買い物はするものの、すぐにブログのネタになるアイテムは中々ありません。昔良く買っていたビンテージのテーブル・ウェアや、海外の古いお土産等の民芸品は、余程気に入ったデザインか貴重な物(かつ手頃な値段)でない限り、手を出さなくなったと言うのもあります。そして、そう言う物に出会える機会も、やはり確実に減って来ています。そんな中、一つどれでも50ペンスの段ボール箱の中に、ベイクライトのナプキン・リングを二つ見付けました。

恐らく100年程昔のアール・デコ時代の製品で、いかにもな見事なバター・スコッチ色に育っています。

良く見ると、二つは同じ形ではありません。今回のは、ロクロで削って作成したのではなく、動物型のナプキン・リングと同様に、多分溝を付けた筒状のベイクライトを金太郎飴式にスライスしたのではと思います。どちらにせよ、現代の樹脂の大量生産品であれば、出来るだけ手間を掛けずに型に流して一気に沢山形成するところですが、それらよりは手作業工程の多い、工芸品に近い味わいが出ています。

ナプキン・リングなんて滅多に使わないし、ましてこんな古臭い物をお客様にお出しする事はなく、私にとって実用性はほとんどありません。しかし、長い年月を経たからこそ出来たベイクライトの色や艶や質感は、やはり貴重で魅力的で買わずには居られませんでした。



 

 

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