2024/07/18

ウォリンフォードのアンティーク・モール 1

 

今回(と言っても昨年の7)小旅行の行き先を、オックスフォードシャーのWallingford ウォリンフォード初めて選んだのは、「テームズ河畔の古いマーケット・タウンで街並みも雰囲気も良さそう」と言うのは勿論あるし、「古城が在る」と言うのもありますが、「アンティーク・モールが在る」と言うのも魅力的で重要な条件でした。イギリスの観光に人気の町には大抵アンティーク・モールがありますが、このウォリンフォードのアンティーク・モールは規模も大き目で、かなり期待出来そうでした。

それがここ「Wallingford Arcade ウォリンフォード・アーケード」で、ハイ・ストリートとキャッスル・ストリートの角、つまり街のド真ん中に在ります。イギリスのアンティーク・モールは教会や穀物庫、学校等、様々な建物を再利用している場合が多いのですが、ここは元は16世紀に建てられた老舗ホテルで、建物自体が広く入り組んでいて面白そうです。

元々は「Lambs Inn 子羊亭」と言う由緒ある旅籠で、17世紀にはオレンジ公ウィレム(後のウィリアム三世。女王メアリー二世の共同統治者)も滞在した事があると言われています。

内部には、その説明や昔の写真も展示されています。

1978年に「Lambs Arcade」と言うアンティーク・モールとして生まれ変わり、現在の正式名称は「Wallingford Antique, Collectables Tea Room」だそうです。

外観からは幾つかの建物を繋げているように見え、実際細かい部屋に分かれた内部も複雑怪奇に入り組んで、更に商品はちょっとした隙間にも並んでいる為、ちゃんと売り場を隈なく見て回れるかどうか不安になる程です。

我々はキャッスル・ストリート側の入り口から入りました。

まずは、倉庫のような窓のない小部屋が並んでいました。

品揃えは、新旧入り混じった中々好みのゴチャゴチャ具合のようです。

一方こちらは、母屋らしき建物の比較的大きな部屋。

この暖炉は売り物ではなく、元々この部屋に取り付けられていた物。

天井近くには、巨大な戦艦の模型が掲げられています。

勿論これらは単に展示されている訳ではなく、商品として売られているのです。

しかしこんなに多くの本格的な戦艦模型が揃っているのは、博物館でも中々見られない程かも知れません。

建物自体が歴史的で興味深く、本当に見るだけでも価値のあるアンティーク・モールのようです。




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