テームズ河畔の町Wallingford ウォリンフォードの中世の城跡Castle Gardensの、かつての堀だったと思われる小路に架かる橋を渡ると、「Castle Meadow」と呼ばれる牧草地が広がっていました。
実はこの草原の下にも、城郭の土木工事の痕跡が色々と残っているそうです。
牛も放牧されています。
そしてこの牧草地には、野兎がわんさか。
上の写真中、何匹居るか分かりますか?
かなり遠くから望遠で撮影している為、人間の存在には気付かず安心して飛び跳ねているようです。
でも実は、上空には鳶が何羽も獲物を狙って飛び回っています。
しかし単なる自然豊かな牧草地かと思っていると、実はここにも城郭の残骸が点在しています。
まずこちら。
余りにちょびっと過ぎて、何の建物だったのかは今だ分かっていませんが、この場所はkeep=本丸の直下の平地、すなわちinner bailey=内曲輪だったと言われています。
続いてこれは、川に面した東側の外郭に設けられていた、「女王(または王妃)の塔」と言われる居室の一部。
実際に女王が滞在した事があるのか、どの女王だったのかは不明。もしかしたら皇后マティルダが、東方の敵スティーヴン王を見張っていたのかも知れません。
左手の森が、かつて本丸の立っていた人口丘モットのようです。
何故この僅かな二つのみがポツンと残されたのか、今となっては返って不思議な程です。中世の古城らしさを味わうのには遺跡が少な過ぎますが、自然豊かなのは確かで、散歩としては十分楽しめる場所でした。
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