2024/04/13

桜の名所、二本松霞ヶ城 3

 

昨年の一時帰国の際、福島県屈指の桜の名所・二本松市の霞ヶ城を、お友達のキチ吉ちゃんと訪れました。三の丸跡の広場から、九十九折りの坂道を登って山の頂上の本丸跡を目指しています。

高低差はかなりありますが、美しい桜を眺めながらなので、登るのはちっとも苦ではありません。

当然ながら、登れば登る程眼下に遠景が広がって行きます。先程通った三の丸跡の、花見の出店が見下ろせます。

桜だけでなく、野生の草花も観察。前にも書きましたが、キチ吉ちゃんは東京生まれ・育ちなのに野草に詳しいのです。この遊歩道脇では、ちょっと小ぶりの白花のタンポポを見掛けました。もしかしたら、西洋タンポポに駆逐されて絶滅の危機にある、在来種の日本タンポポかも知れないと、二人で話していました。

また、レンゲソウも見掛けました。私の子供の頃は、レンゲソウは全く珍しくありませんでしたが、今はめっきり少なくなったと思います。

桜の合間には若葉のモミジの木も多く、菊人形の頃は紅葉もさぞかし見事であろうと想像します。

遊歩道沿いでは、蔵屋敷跡等の興味深い城の遺構を見る事が出来ます。これは井戸の跡。

また、こんな美しい公園からは中々想像しにくいのですが、あちこちに戊辰戦争の際の爪痕が残されています。

当時二本松藩の戦力の大半が白河口の戦いに出向していた為、この霞ヶ城は僅か一日で落城してしまい、その分所々に記された藩士の自刃の場所が、戦いの壮絶さを今に物語っています。

中には割腹の中でも一際エグイ死に方をなさった方も居て、その説明書きの写真を撮るのさえ憚られました。

いよいよ、頂上の本丸跡が見えて来ました。

それに伴い、眼下も絶景に。特に、この城の北東の市営スポーツ施設周辺は、桜密度が圧巻です。斑入りのクマザサとの、コントラストも絵になります。

 

 


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