※爬虫類が苦手な方、閲覧注意
昨年の春のキチ吉ちゃんの福島滞在三日目は、三春町の桜は絶好のタイミングで(徒歩で回れる範囲は)見尽くした後で、この日は何処へ行こうかね~?と二人でずっと考えていました。この日はキチ吉ちゃんの旅行の最終日で、夕方には新幹線で東京に帰る為、立地的には郡山市の周辺が便利でしたが、県外からわざわざ訪れるような桜の名所は市内にはありません。とは言え会津やもっと標高の高い場所へ行くと、未だ桜が十分咲いていない可能性があります。しばらく考えて、郡山市と福島市の中間位の、二本松市の霞ヶ城を訪れる事にしました。
ここも桜の名所として有名ですが、私は未だ一度も行った事がなく、そもそも二本松市内をちゃんと歩いた事が全くありませんでした(車で通過しただけとか、安達ケ原、岳温泉&安達太良山のみ)。地図で確認すると、二本松駅から徒歩で霞ヶ城まで歩いて行けそうです。が、その事を告げると弟は、「地図上の距離的にはそう見えなくとも、山一つ越えるから徒歩では無理だよ」と言い切ります。
実際に二本松駅に到着すると、城行きのシャトルバスが出ているはずでしたが、実はこれは次の週から。桜の開花が当初の予報より大幅に早まった為、様々なイベントやサービスが間に合わなかったのです。同じ列車でやって来た他の旅行者さんは、「私は歩いて城まで行くわよ」と言うので、我々も町の様子も見たいし歩いて行く事にしました。キチ吉ちゃんは、私と旅行する際は、毎回とんでもない距離を歩く羽目になるのを予め覚悟しているそうです(済まんのう💦)。
久保丁坂と言う長~い坂道を登り(振り返ると確かに結構な勾配)、本当に山一つ越えました。
そして坂の頂点に達した所で、やっと霞ヶ城の城山が見えて来ました。桜密度は、確かに凄く高そう。
…しかし、標高も高い! 長い坂道を登って来て、更にこの城山を麓から登り切るのは、そりゃ最早ほぼ登山です。もし本丸が残っていたら、正に天空の城と言った抜群に絵になる姿だったでしょう。
霞ヶ城自体は残っていませんが、箕輪門は復元されて、城郭の入り口らしさを盛り上げています。
そして、お城の石垣や白壁、入母屋造りの屋根と桜の組み合わせは、文句無しに絵になります。
特にこの紅色の濃い枝垂れ桜は、溜息の出る美しさ。
桜と城と、笑う日本犬も絵になるし。
迫力の石垣は、オリジナルと思われます。
箕輪門の前に立つ、二本松少年隊の像。二本松と言えば忘れてならないのが、戊辰戦争の際の激戦地だと言う事。二本松少年隊は、会津藩の白虎隊程は全国的に知られていませんが、参戦者・犠牲者の中には白虎隊より若い少年も含まれ、戦いは悲惨を極めたそうです。
その脇に立つ、我が子の出陣服に藩主丹羽氏の家紋を万感迫る思いで縫い付ける、二本松少年隊員の母の像。
この日は晴れて気温が高く、お城の暖められた石垣ではカナヘビを沢山見掛けました。福島県中部では、「カナチョロ」と呼ばれています。
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