昨年の11月に、暴風雨で今だかつてない程出店数の少ないArdingly アーディングリーのアンティーク・フェアで、最後に最も大きな屋内会場「Abergavenny」を訪れました。ここですら、今回は出店数が少な目に見えました。
南の入り口脇には、今まで見た事のない古着どっさりのストール。
ビンテージ・ジュエリーなら、毎回この会場が一番充実しています。姉へのプレゼントも、大抵この会場で買っています。
アール・デコ時代のジュエリーより、その後の時代の50年代辺りのこんなレトロ・キッチュなプラスティック製ジュエリーの方が、値段的には上な事が多いようです。
左端は…、私がフリマで買って姉に送ったブローチの色違いではないか。値段は58ポンド(約一万円)とな??
毎回、アール・デコ時代のフィリグリーのブローチの見事な品揃えに溜息が出るストール。右の黄緑色ラインストーンのブローチは、ウラン・ガラスに違いない。
このインタリオ(裏彫り)のガラス製ピントレイも、紫外線光で確認していないけど絶対ウラン・ガラス。自然光でも、ぎらぎら発光しています。
ビンテージじゃなくて良いから、こう言うままごと用食品パッケージのミニチュアの1/6サイズをずっと探していますが、何故かイギリスでは見掛けません。
以前ルイスのアンティーク・モールでも見掛けた事のある、日本人形のカツラ・セット。輸出専門だったようで、蓋の内側には髪型の説明が英語で記してあります。精巧に出来ているし、その上とても綺麗な状態です。ポーランドの木製人形の、今まで見た事のない衣装のタイプ。表情も独特です。多分、ポーランドの一地方の民族衣装を表しているのだと思います。
やはりポーランドの民族衣装だと思われる、ニードルポイントの端切れ。
ちょっと分かり辛いと思いますが、とても可憐な造花のカチューシャです。ベールも付いているので、ウェディング・ドレス用だったのかも。
これは何かと言うと、ラピスラズリの刻印(封印)、つまり筒状のはローラースタンプです。紀元前の中近東や地中海沿岸で、多く発掘されるアイテムだそうです。図案を見せる為、粘土に押して展示しています。
うっとり美しい型押しガラスの、アール・デコ時代の電灯。この時代に既に電化製品は贅沢品ながら存在したので、機能はオリジナルと思われます。両脇のブロンズ像は鳩で、やたら凄い鳩胸に表現されています。
こんな悪天候の中のすこぶるしょぼい状態のフェアなんて、入場料をドブに捨てたも同じようなもんじゃあ?かと聞かれれば、結果的には私もP太も揃って収穫があり、十分楽しみ満足しています。私は姉へのプレゼントのビンテージ・ジュエリーを買うと言う目的は果たしたし、ついでに自分用のビンテージ・ジュエリーも買え、P太も最近集めている銀貨を買う事が出来ました。フリマでもそうですが、天気が悪い日は客足も悪くライバルが少ない訳で、狙っているアイテムの残っている確率が返って上がるとも言えます。欲しい物さえ見付かれば、天気の悪い日は大きく値切れるチャンスかも知れませんし、例え正常通りの出店数でも、買いたくなる物に出会えるとは限らないのが古物の面白い処です。
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