東京在住のお友達のキチ吉ちゃんは、私の帰国&実家滞在中の五年前にも、「一生に一度は見ておきたい」と言う三春町の滝桜を見に来ました。その時は他にも福島市観光を予定していて、一ヵ月前位から予め日程を立て、土湯温泉の旅館を予約したりしていました。しかし、その年は4月に入っても雪が降るような寒さで、福島県の桜の開花が予報より大幅に遅れた為、実際に彼女がやって来た際は、滝桜は三分咲き程度の寂しーい状態でした。そう言う訳で、昨年の滝桜訪問は彼女のリベンジ挑戦でした。あくまで滝桜の満開時のみを狙い、開花の様子をネットで確認しながら日程はギリギリまで立てませんでした。
桜の開花時期は、本当に年に寄ってまちまちです。現に昨年は三月に異様に暖かい日が続いた為、桜の開花は各地で史上二番目位の記録的な早さで、色々予定されていた行事やサービスが急遽前倒しされました。花見に訪れるのは、早くとも2週間前以降に予定を立てるのが賢明かと思います。また桜の見頃はせいぜい一週間程度で、開花後の天候に寄ってもその長さが変わります。満開時に低気温が続けば花は持ちますし、逆に気温が高かったり雨風が吹けば、花はたちまち散ってしまします。そんな儚い美しさだからこそ、これ程日本人に愛されているのかも知れません。
滝桜周辺の駐車場は限りがあり、また周辺道路は田舎道で狭く大変混むので、旧町内郊外の町営運動グランドの広大な駐車場から、無料のシャトルバスで滝桜に向かう事が推奨されています。また町内や三春駅からは、臨時バスが運行されています。
朝の9時頃到着しましたが、入場料を払う入り口には既に長い列が出来ていました。
ここからトンネルを潜り、出店の並ぶ通路を通って滝桜に向かいます。
最初に目に入る滝桜は、こんな感じ。昨年の開花時は未だコロナ規制中だったし、この日は平日なので観光客は大分少な目だと思います。
間近で見上げたところ。狙いに狙った甲斐があり、滝桜は見事に満開でした! 尚且つ、理想的な好天気でした。
桜を鑑賞し撮影するのにも、また天候が非常に重要です。陽の光が花に十分当たり、背景は青空でなければ桜の花色は映えません。滝桜は東向きの斜面に生えている為、最良のシャッター・チャンスは午前中です。
相当な御高齢なのにも関わらず、この年も溢れんばかりの見事な花付きの良さ。
枝の下部は地面に付きそうで、正に桜の滝のよう。
滝桜は一時樹勢が弱まったと聞きますが、地元の保存会の方々が念入りに手入れ・保護し、今のように復活しました。この美しさは、その方々の尽力の賜物なのです。
この日は、滝桜を描くアーティスト?に寄るパフォーマンスも行われていました。
滝桜の周囲には、菜の花が植えられています。これも、地元民の尽力。また紫陽花も植えられ、桜の花期以外も楽しめるようになっています。
桜の花と菜の花、青空の組み合わせは、やはり鉄板です。
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