2024/02/16

久々の城下町ライ 2

 

昨年の七月、お気に入りの小さな城下町Rye ライを夫婦で久々に訪れました。ライは日本でも知られた、観光に人気の町です。小高い丘の上に築かれた城壁都市で、また中世にはCinque Portと呼ばれる重要な港の一つでした。今は4㎞程海岸線から離れ、川を通じて港となっていますが、かつては海に囲まれた島のようだったであろうと想像します。夏は観光客で混みますが、ロンドンの観光スポット程メチャ混みする訳ではないので、少しだけ田舎の観光気分を味わうのには持って来いの町です。

そのライで最も観光客率の高いのが、町のアイコン的な「Mermaid Street 人魚通り」。

古い木組みの家が立ち並んだ、雰囲気抜群の石畳の坂道です。車の乗り入れは恐らく住民以外は規制され、ほぼ歩行者天国です。

このフリント石を使用した石畳が独特で、足ツボ効果でも狙っているのか?と思える程丸く出っ張っており、歩き辛い事この上なし。平な石が敷かれた歩道は極僅かだし、歩くのが不自由な人はやめておくのが身の為です。

15世紀築の家屋も、ここではそう珍しくありません。

ちょっと脇道に逸れて、元教会らしき建物。今は、民家として使用されているようです。

その脇道との角に立つ、「Ork Corner」と言う名の歴史的な家。

それ程観光客が多い場所なので、人に見られる事を意識して、ここの住民は家の手入れに抜かりがなく、この季節は花々で美しく飾られています。

家の合間のちょっとした隙間にも、花が植えてあります。

この通りの名前の元になっている、老舗旅籠で三ツ星ホテルの「Mermaid Inn 人魚亭」。

少し中が覗けました。客室がどうなっているのか、めっちゃ興味ある。

今はライは我が家から日帰りで十分行けますが、この旅籠に、いやレストランだけでも利用する機会が、果たして一生の内に来るでしょうか??

そもそも、このライが私のお気に入りの町なのは、未だ日本に住んでいた頃に観光で訪れ、ここの観光案内所とB&Bが感動的に良かったからです。最初の印象と言うのは、やはり大切です。そのB&Bは、今は存在しないようです。

振り返ると、隣の丘の上のもう一つの城壁都市()Winchalsea ウィンチェルシーが見えます。

この坂を登り切って右へ曲がると、この町で一番高い位置に立つ聖マリア教会が見えて来ます。いつもなら出来るだけ人を避けて撮影しますが、左のハンチング帽のおじいさんの、なんて絵になる事。




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