この振袖は、数年前にリカちゃん人形の元旦御挨拶用の撮影の為に縫いましたが、ボディをピュアニーモ・フレクションSに交換したリカちゃんに着せた為、袖が短か過ぎてサマになりませんでした。
おまけに悪天候続きで(イギリスでは毎冬の事だが)撮影時は非常に暗く、当時は真っ当な撮影用の照明器具もなく、帯の色も背景布も選択ミスで、我ながら新年早々相当ガッカリな写真の出来栄えになりました。
モデル(のボディ)を換えるなり、帯や背景布を換えるなり、普通だったら別な日に撮り直しする位の酷い写真でしたが、その時は余程時間がなくて切羽詰まっていたのだと思います。
例えこんなに稚拙なドール服でも、不器用者が並みの人より苦労して作ったのは確かだから、撮影=最後のプレゼンテーションを疎かにしてはいけない。綺麗に撮って上げないと、モデルになってくれたお人形だって可哀想だし、服が下手だからこそ、写真だけはマシに見えるように努めるべきだと思い、再度撮影に挑戦です。
その元旦時は、一応モデル&使用布のローテーションの関係で(出来るだけ同じ物はダブらせない)、リカちゃんキャッスルのお人形教室製の金髪三つ編みリカちゃんをモデルに選びました。しかし、振袖の布地の雰囲気から、いかにも和風な髪型・髪色のリカちゃんの方が、布の柄が締まって見えて相応しいのではないかと気付きました。
そこで、同じくキャッスルお人形教室製の、黒髪おかっぱリカちゃんの登場です。最近前髪を更に短くカットし、マットなオレンジ色だったリップもリぺしました。このリカちゃんはあくまで幼い雰囲気をキープしたいので、リップの色は極力薄くするつもりでした。が、思ったよりも濃くなってしまいました。スカーレットに茶系が微妙に混じった変な色で、後で再度塗り直すかも。
それでも、以前よりモデルとして使い易くなった気がします。黒髪おかっぱリカちゃんは、この他にもメイク濃い目のリカ・ビジュー「スノードロップ」ちゃんがうちに居るので、はっきりした差別化が必要だと思いました。
少なくとも市松人形のようなリカちゃんの黒髪、前回より大ぶりな柄の背景布のお陰で、着物のレトロなビンテージっぽい柄の魅力が、以前より映えて見えると自分では思っています。
帯は、元はruruko用の振袖に作った、金蘭のような洋柄のジャッカード生地。割とどんな着物にも合わせ易く、且つ重厚感があり結構重宝していて、昨年momoko DOLL用の振袖にも使用しました。
背景の黒地に椿柄の生地は、随分前にユザワヤで購入した全幅×半メートル位のカット生地で、勿論ドール用の着物にぴったりと思い購入しました。しかし今や背景布として活躍し過ぎで、最早着物を作る為に切り刻めない💦 面積が十分ないカット生地や端布の場合、そう言う事って結構あります。
折角の黒髪が、布の黒地に馴染み溶け込み過ぎて目立たないのが残念。
リカちゃんのオリジナルのボディでさえ、この着物ではやはり袖巾は短め、袷も足りないので、最初の撮影後に直ちにリカちゃん用の基本の着物の型紙を修正しました。
身丈はピュアニーモS用に合わていせた為、オリジナル・ボディには長めですが、おはしょりはそのまま調節せず、室内設定にして(布製足袋+草履だと単に立たせるのがめんどい)長めでもOKと言う事に。
勿論気に入ったからこそ買った布だったのに、最初の撮影以来何だか見栄えイマイチだなあと思い込み、その後は勝手にケチが付いて手を付けていませんでした。しかし、やはり単に自分の組み合わせが失敗しただけで、布自体は素敵だと今回改めて思いました。いつか27cm用の着物も、この布で作ってみたいと思います。
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