姪から譲り受けた中古リカちゃん達の内、髪のダメージのある人形は、ぬるま湯+柔軟剤に浸して髪を根気良く梳いて整えました。そうするとある程度お人形の髪が直ると聞いたからですが、ボサボサ(髪型の乱れ)は大体直せても、チリチリ(髪質自体の劣化や切れ毛)はやはり駄目でした。
確かに髪型は大分整い、髪自体も柔らかく手触り良くは戻りました。が、洗って梳いている最中に、根元から無理に引っ張った訳でもなく、毛先から静かに梳いたのに関わらず、髪がごそ~と大量に抜けました! お人形の髪を洗って整えるのは、本当に相当汚れて乱れていた時の超最終的な手段だと思います💦
そして洗って整えている内に、この元ロング・ポニーテールのリカちゃんの植毛が、驚愕の酷さだと言う事にも気付きました。元から余りにも植毛が疎らで、つまり後頭部にデッカイ禿げが見え、更に洗髪で髪が抜け落ちた為、まるで昔のシンディ人形のような悲惨な状態です。このリカちゃんは中国製の廉価品な訳ですが、他の中国製リカちゃんと比べても植毛が殊更酷く、本当にタカラトミーの製品か?と疑う程です。
地肌の目立たない明るい髪色なのが、せめてもです。元々切れ毛でチリチリで長過ぎる毛先はカットするしかないと思っていましたが、疎らな植毛を少しでも誤魔化す為にも、ここはいっちょお湯パーマでくるくるヘアしかない!と決心しました。
カーラーで巻きましたが、思ったよりはくるくるふわふわにはならず、三つ編みパーマと変わらない程度のゆるウェーブヘアになりました。
その後アフロ並みに縮れて絡まった毛先は切り落とし、未だアホ毛はいっぱい飛んでいますが、チリチリは前よりは目立たなくなったのではと思います。
こう言う髪型になってみると、似合う服装の筆頭は、やっぱアンティーク・ドールの衣装みたいなヴィクトリア調っしょ、と真っ先に思い拵えてみました。
似合いそうな服装がすぐに思い浮かべられる、更にそれが自分の好みに合っているスタイルだと言うのは、着せ替え人形として重要な事です。
ドレスの素材は綿ですが、光沢のある生地なので、それなりに古風で上流階級っぽく見えます。
撮影していて、ルノワールの有名な「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢の肖像」を少し思い出しました。
思えば我が家に居るリカちゃんの中で、これ程クラシックな衣装を着こなせる人形って、意外と少ないと思います(…キャッスル製の縦ロール・リカちゃん位)。
ボンネットに使ったバラの造花は、元々はケミカルな鮮やかな水色だったのに、経年で酷く色褪せた具合が、返って丁度良く馴染みました。
向かって右側の姫髪だけチリチリなのが、どうにももどかしいと思います。しかし姫髪は残したいので、これを切り落として取り去る訳には行きません。
肝心の後頭部の禿げは改善されたのかと言えば、根元までカール出来なかった為、正直そのまんまです!
でもまあ、子供が遊ぶのではない限り、背面は写真でそう見せる物ではありませんし、帽子等を被せれば何とか我慢出来るかと(笑)。
元々超ロングだった髪は、更に腰位まではカットしようかと考えています。毛先に行く程傷んでいますし、やはりこの長さではモデルとして使い辛いからです。
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