2022/10/18

モキシー・ガールズをリペイント マーメイド編

フリーマーケットで金髪ストレートともう一体のMoxie Girlz モキシー・ガールズ人形を買った日は、帰り際にこのモキシー人形も見付けて買いました。

この人形は、やはりAvery エイブリーのバリエーションで、元は長いストレートの色髪でマーメイドの格好をしていました。西洋のマーメイド・ドールは、多くの下半身が樹脂製の魚のままで固定式、つまり人魚の格好しか出来ませんが、これは魚型なのはあくまで布製のコスチュームで、この下に人間仕様の脚がちゃんとある点が気に入りました。言わば、フルレングスのマーメイド・スカートを履いている状態です。

ピンク、紫、ブロンドの組み合わさったスーパー・ロングヘアーが、迫力あって目を引きます。元は、この長い髪にヒトデだの貝だの海藻やらを付着させて楽しむ(それ嬉しいか?)仕組みだったようです。また、アイシャドウにまでラメが使用されていて、モキシーにしてもメイクばっちりでした。しかし、体に直接ペイントされたビキニにも、マーメイド・コスにもラメがふんだんに使用されており、実は体中ラメだらけで、顔のプリントを除光液で落とす際、体も一緒に拭き取らなければなりませんでした。

最初こんなリぺにし、色味的には自分では悪くないと思っていたのですが…、全体的に眺めた時に、眼の形が顔型に致命的に合っていない!と痛感しました。寄り眼と吊り眼過ぎるのがイヤなので、出来るだけ丸っこい瞳を目指しましたが、やはりこれではホームベース型が一層目立つのです。そもそも、逆に眼と眼の間が離れ過ぎているような。前回の失敗を踏まえ、左右対称にする事だけに拘り過ぎたのかも知れません。

それで、このように修正しました。虹彩はほぼそのままで、白目の形を変えています。ついでにリップの色も、濃い目に変えました。うーむ、やはりモキシーの顔型には、アーモンド・アイの方がしっくり来ると確信。しかし確かに瞳の形はアーモンドだけど、それ程吊り目にする必要はないと分かりました。

この長い髪はどうしよう? 毛先は傷んで絡まっているし、明らかに長過ぎて扱い辛いから、半分位に切っちゃうしかないかな…と考えていた時、これだけの長さがあるのだし、髪の素材は熱に強いサラン樹脂のようだから、一度やってみたかったお湯パーマの縦ロールに挑戦する事にしました。

それで、こんな細いヘアカーラーを街で買って来ました。ホーム・チェーン店Wilkoで、一袋1ポンド35ペンス(220)。三種類の太さが入って、色味と質感が結構可愛いです。

カーラーに髪を巻き付けてからゴムで固定するので、熱には十分強いんかいなと疑問でしたが、丁度ほぼ同じ物を使用してドールにお湯パーマする人の動画を見ました。

私が使ったのは、一番細い(ロットの細かい)白。その他、櫛とブロッキングする為のパッチン留めやヘアゴム、髪を水で濡らす為のスプレー容器(私は単に器に水を入れて指で髪を濡らすと言うテキトウな事を💦)、毛先に巻く柔らかく水に溶けない薄紙を用意します。多分毛先はカーラーに巻き付けにくいから、紙を利用するのだと思いますが、私は油とり紙を切って使いました。もし日本だったら、書道の半紙や障子紙や天ぷらシートとかで良いのかも。

念の為試しに85度のお湯から始め、最終的に100度の熱湯の中に20分浸し、軽くタオル・ドライした後カーラーを付けたまま一晩放置して自然乾燥させました。その際お湯で柔らかくなっていたペイントを、不意にカーラーで傷付けて剥げさせてしまった為、更に描き直して虹彩部分の横幅を広げました。

結果、こうなりました。カーラーを外した時点では、本当に縦ロールのロスマリネ状態ですが、ほぐすとフワフワのカーリーに。我ながら、想像以上に華やかに仕上がりました。この方がファンタジーのキャラクターっぽいし、三色の髪が一層映えるように思います。俄然、どんなアウトフィットを作ろうかとワクワクし始めました。

夢可愛いファンタスティックな衣装が良いと思い、このドレスを縫いました。

渋いピンク色のサテン地も、スカートに使用した刺繍入りの薄紫色の刺繍入りチュール地も、随分昔にフリマでインド人女性から買った布です。チュール地には、元から所々にビジューが張り付けてあります。この女性は、他にも美しいフォーマル向けの布を沢山販売していました。イギリスの中規模以上の町では、主にインド人やモスリム向けの生地屋さんと仕立て屋さんを目撃する事があります。きっと今でもインドや中近東の女性は、晴れ着と言うと仕立て屋に頼んだり、自宅で縫ったりするのが一般的なのかもと想像しました。

デフォルトの足は裸足でしたが、他のモキシーのピンクの靴付き足に交換しています。

ヘッドドレスの大きなリボンは、スカートのチュールの残りで作りました。

本当はもっと沢山髪にプラスティック花を散らしたかったのですが、Uピン状態のワイヤーでわしゃわしゃの髪に乗せているだけなので、移動する度にボロボロ落ちるから面倒で止めました(笑)。 


髪の長さ的には、当初の狙い通り確かに短くはなりました。しかし幅は物凄~く広がったので、結局これはこれで扱いにくいのは大差ないかも知れません(苦笑)

 


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