今まで行った事のない場所を初めて訪れる時、大抵予めアンティーク・モールがあるかどうか確認してから行きます。夏に訪れた大聖堂都市Peterborough ピーターバラにはアンティーク・モールは見当たりませんでしたが、比較的大きなビンテージ専門のチャリティショップが在る事は突き止めました。
それがここ。「Sue Ryder スー・ライダー」は全国展開のホスピス系慈善団体で、私の住む南東部ではショップを見掛けた事はありませんが、時々ビンテージ専門になっている事があるようで、ノーリッジでもそうでした。
店内に入って一目で、これはアンティーク・モール(フェア)に全く劣らない素晴らしい品揃え!と心が躍りました。
しかも一般のアンティーク・モールが、装飾的な銀器やオーク材の家具、または写実的な花柄+金彩の食器とか、つまりクラシックなデザインが優勢なのに対し、ここはミッドセンチュリーのレトロ物、モッズ時代やスウィンギン時代のポップなデザインが中心で、寄り私の好みに合うのです。
今やフリマでも余り見掛けなくなったミッドウィンターの「ロゼール」も、この通り。
一方ホーンジーの「ヘアルーム」や「ブロンテ」、この↑「サフラン」は、今でも割とあちこちで見掛けます。
しかし、値段も一般のアンティーク・モール&フェア並み、または物に寄ってはそれ以上に高い。このプラスティック製で軽く蓋もネジ式でしっかり閉まり実用的なキャニスターは、セットで18ポンドだったかな。フリマでも未だ時々見掛けますが、三つセットで揃っているのは確かに中々ないと思いました。
イギリスでは意外と見掛けない、レトロな柄のホーロー鍋。あったとしても、大抵は中欧製だったりします。
コレクターの多いWadeの動物フィギュリンは3ポンドで、悪くないお値段でした。その隣のソルト・シェイカー(円柱状の物)は、もしかしてビートルズ?
木板と組み合わせた、結構珍しい形態のバスケット。右隣のデコなデザインのハンドル付き木箱は、ビスケット入れかティーカディ(紅茶保存容器)ではないかと思っています。
ビンテージ・ドレスの品揃えは、圧巻な程です。
良くまあ、これ程状態も良く素敵なデザインの古着を集められた物だと思います。
しかし布の柄が素敵、ドール服作りの参考になりそうってなだけで、自分でビンテージ服を着る事はまずもうないと思います。何せ、自分が既にビンテージだから(笑)。
アンティーク・モールには熟年夫婦客が多いのですが、ここの客層は若い人が多いように感じました。
こう言うミッドセンチュリーのポップなデザインって、アート系の学生とかに支持される事が多いのでは?と勝手に思っています。
今イギリスはメジャー・チェーン店のファスト・ファッションばかりだから、学生の手の出る値段で個性的なファッションを楽しむとなると、古着に頼るのが一番手っ取り早いように思います。
マネキンが怖いけど、スカーフの柄にはうっとり。
ビンテージ・ブローチのセレクトも、結構良さげな物が揃っていました。しかし、特に安くはありません。
二階もあり、フォーマル系のビンテージ・ドレスの売り場になっています。
そして二階の売り場には、思わず歓声が出そうになった魅惑の手芸用品コーナーも。
布地系には、凄~く惹かれる柄が沢山ありました。
しかし、値段的には一際高く手が出ない💦 アンティーク・フェアより高い程です。
元々手芸用品はこの国では貴重な上、こんな風に価値を分かって集めて売っているとなると、値段は高いのがお決まります。
結局見て楽しむだけで写真ばかり撮って、購買意欲をそそるのに至る商品は何も見つからず、チャリティに協力出来なくて御免なさいです。しかし、ショッピングの楽しみの全くない旅はやはり味気ないから、ここを見る事が出来て、今回の良い思い出の一つになりました。
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