今年のイギリスの二回目のフリーマーケットは、一回目から三週間も経ってから行きました。毎週日曜日に開催されるのに何故そんなに間が開いたかと言えば、一週間後の日曜日はP太の具合が悪くて行けず、二週間後は雨天で中止されたからです。因みにこの二回目の後は、また二週続けてフリマが雨で中止されると言う、悪天候の続いたイギリスです。さてその二回目のフリマも、長い間雨と予報されていた上、実際明朝まで雨が降っていた為、開催時には快晴の割に出店数はかなり少な目でした。そんな出店数の少ない日でも、必ずしも収穫が少ないとは限らず、事実P太は結構収穫があってホクホクでしたが、私は前回に比べると乏しい収穫でした。一回目はビンテージ・ジュエリーにあれ程恵まれたのに、二回目は全く出会わなかったのだから、フリマとはやはり不思議な物です。
その二回目のフリマで唯一出会ったビンテージが、この古い丸い空き缶です。プリントは掠れ気味で傷や凹みもあり、状態が良いとは言えませんが、値段は2ポンドとフリマとしては高目で、頼んでも負けてはくれませんでした。もし収穫の多い日だったら買わなかったかも知れませんが、その日は出費も少なかったので良しとしました。売り主の初老の御夫婦は、この缶の良さに気付いたのは私が初めてだと言って嬉しそうでした。
状態は余り良くないものの、イラスト自体は文句無しに気に入りました。蓋に描かれているのは、愛の使いキューピッドと青い鳥、そしてハートの成る木です。カラフルでポップな色合いも素敵で、明るい幸せな気分にさせてくてます。売り主の話では1960年代の製品だと言う事で、好みの昔絵本っぽい魅力に溢れています。
側面は、青い鳥とハート。その合間に、葉や花のような線画が散っています。
鳥の瞳も、実は花型になっています。
つい最近ツイッターでリストラされた、青い鳥がここにはいっぱい…。ツイッター・ユーザーじゃないけど、「X」の改名のセンスには言葉もありませんww
底には「ROWTREE'S TOKENS」との刻印があり、元はYork ヨーク市に在るお菓子メーカーの缶だったようです。
売り主達にとっては、例え最早不要でも、何か思い出深い缶だったのでしょう。だから値段も下げられなかったし、一応価値の分かる人間に買われて満足だったはずです。私もその後に二体の中古ドールを手に入れたのだから、結局全くの空振りのフリマと言う訳ではありませんでした。
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