昨年買った鉢植えの笹が順調に育っているので、今年もドールに浴衣を縫って七夕のお祝いをしようと思いました。しかし、日本でドール服用の布をどっさり買って帰ったものの、浴衣に相応しい布は全く調達していない事に、イギリスに戻ってから気付きました。予め日本で買うべく手芸用品のリストを上げていたのに、他にもいっぱいあり過ぎて、浴衣用の生地と言うのはすっかり頭から抜け落ちていたのです。
和柄の生地なら一応幾つか買って来ましたが、どう考えてもフォーマルな着物向けの布ばかりで、浴衣としてはピンと来ません。浴衣は着物の中ではカジュアルなのだから、何も和柄の生地に拘らなくても構わないはずですが、七夕祭りに限って言えば、正統派和風のしっとりはんなりなイメージの方が絶対しっくり来ると思っていました。それであれこれ手持ちの布を出して来て見比べ検討した結果、随分前に買っていたアメリカ製の花柄のカット生地で、七夕祭り用の浴衣を縫う事にしました。
綿ローンに近い、薄く滑らかな生地です。全く和風ではないものの、古風でしっとりなイメージはあり、前々から浴衣や着物に似合うだろうとは思っていました。市販のカット生地には珍しく、ドールの着物を裁つのに十分な長さ (横長だけど) はありましたが、27cmドール用の着物を作るのには本当にギリギリの面積でした。均等な散らし柄なので、布を裁つ時に柄の出方を考慮する必要はありません。しかしそう言う柄の生地は着物としては地味になり勝ちですが、これは意外と大人し過ぎず仕上がったと思います。
後々着物としても着付けし遊びたかったので、袖丈は中振袖にしました。
帯は、使い回しの会津木綿製。単純に、これが一番この浴衣に合うと思ったからです。
七夕飾りも、昨年の使い回し。1/6ドールにとっては明らかに大き過ぎる装飾ですが、笹の葉の大きさを考えると、この位が妥当かなあと。この配置も、あーでもないこーでもないと何度も換えてバランスを取り直しています。
今日七日の夜は、イギリス南東部では晴れそうですが、日本はどうでしょうか?
団扇は、セリアのドル活コーナーで売っている例のアレに、自分で和紙を貼りました。元の「祭」と書いてあるシールを剝がすのが面倒だったので、単にシールの上に貼った方が楽ちんだったかも知れません。
柄や骨をアクリル絵の具で好きな色に塗るって手もありますが、時間が無いのと、万が一色落ちでもしてドールに移っては一大事なので止めました。
この帰国中の四カ月、ドール服を作りたい欲求がムクムクと湧いていました。こうなる事は予想出来たので、いっそ幾つか型紙を持って行って帰国中も作ろかとも考えていましたが、やはり慣れた道具や材料が揃っていないと難しいと実感。また、意外と時間も取れませんでした。こう言うのはスポーツと同じで、毎日のように続けていないと調子が出ません。これからドール服作りに慣れるまで、またしばらく掛かりそうです。
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