その内の一つはバックスタンプがあり、「Lomonosov ロモノーソフ」と言う陶器メーカー製です。ロモノーソフは1744年創業のロシア皇室の御用達どころか直轄だった老舗名窯で、かつては「Imperial Porcelain インペリアル・ポーセリン」と呼ばれていました。ロシア革命後に国有となり、ソヴィエト崩壊後には民間企業となりました。このキツネのフィギュリンは結構多く出回っていて、割と多く見掛ける物です。それもそのはずで、今も同じ型で製造され続けているからです。
しかしこれにはMADE IN USSRと記されているので、明らかにソ連時代製なのが分かります。
いかにも写実的なキツネのまんまの素直な表現ですが、ぽってりした優しいフォルムやまろやかな色味と釉薬に、雄ではなく雌の、しかも母キツネを想像させます。前足をきちんと揃えて、お行儀良さそうなキツネさんです。
P太はキツネ好きが高じて、良くキツネの動画も見ています。中には、保護キツネ・センター配信なんてのもあります。それらキツネの動画を見ていると、「きつねダンス(原題:What does fox say?)」の歌にある通り、キツネって人間がけたたましく笑うような、意外な声で鳴くのが分かります。
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