そこで、ゴールドでまとめたイブニング・ドレスを彼女に作って着用して貰う事にしました。随分前にフリマでインド人女性から買ったフォーマル用端布の一枚で、このホルターネックのドレスやシンディの女王様コスの銀色の生地、またはモキシーに作ったドレスのくすみピンクの生地の色違いです。
実物はかなり黄色味の強い金色の布で、巷に溢れる「美女と野獣」のベル人形のドレスを思い出させます。金糸入りのレースやリボン、ブレード等と合わせたら、正直何だか安っぽい既成ドール服みたいだと我ながら思いました。
しかし! 流石にモモコさんは優秀なファッション・ドールだあ。私の作った下手くそでチンケな服でも、華麗に着こなしてくれていると思いました。
スカートはチュールで裏張りしていますが、張りが出過ぎて必要なかったかも知れません。
レース生地のストッキングには伸縮性が全くない為、足首部分の括れを無くして作っています。さもないと、モモコの足は通りません。そのせいで足首が太く見え、またしても子供っぽく見えてしまうのが難点。
ハンドバッグは、ベルベット調のリボンで手作りしました。一応、口が開閉出来る仕組みにしています。ドール用のがま口バッグ用の口金をずっと欲しいと思っていて、日本なら手作りしてる方が居るので売られているはずですが、こちらでは中古も含めてとんと見掛けません。
ヘッドドレスを、どうしようかと考えました。イギリスではフォーマル・ドレスに良くファッシネーターを合わせますが、それは夏のデイドレスの場合だろうと思い、結局何も思い付かずにナシとなりました。ドレスの肩紐等の首回りのボリュームが十分あるので、ネックレス等のアクセサリー類も無し。
ウェストのリボンはブローチ式になっている為、取り外す事が出来ます。このリボンがないと、クリスマス用に限定しない割とシンプルなイブニング・ドレスになります。
冬のイブニング・ドレスでのお出掛けには、毛皮のコートを合わせるのがお約束です。イギリスなので、毛皮は上流階級であろうと勿論フェイクファーです。自分としては初めて、総ボアのコートを作ってみました。
毛足が長いので、写真で見ると結構ゴージャスなのが意外ですが、実は起毛が疎らな(所々禿げて見える)安っちい薄手のボアです。その分、ボアとしては縫い易かったと思います。
今年の夏にフリマで買っておいたボア生地ですが(何でも中古品頼りの私…w)、多分テディベア専用のデアゴスティーニのような付録付き定期購読雑誌の付属品とかだったのでは?と思っています。
実際には、クリスマス及びイブ当日に、こんな格好をする人はまず居ないと思います。何故なら西洋のクリスマスは基本的に家族と実家で過ごす物で、それではまるで日本の正月元旦に、家の中で豪華絢爛振袖を着ているような大袈裟ぶりだからです。これはあくまで、クリスマス前の同僚や友達とのディナー・パーティーに着て行く格好です。
しかしながら、例えおうちで家族で過ごすクリスマスでも、多少は気分を上げるおめかしをしても決して悪い訳ではありません。―――それでは皆様、素敵なクリスマスを!
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