2024/02/22

毎日が猫日和

今日2月22日は日本では猫の日ですが、それに因むドール服のネタも(またか)材料もないので、和服に逃げる事にしました。しかも、着物は以前作った物で、デザインは全く猫に関係無し。帯のみ、新たに猫柄で作りました。


着物は、以前椿の季節に合わせて作った物。生地はハンガリー製でフォークロアっぽく、少し起毛気味で暖かそうなので、冬の普段着着物にぴったりです。

帯の地色は、前回も辛子色でしたが、今回もやっぱり辛子色を選んでしまいました。それに、猫の刺繡入りテープを合わせただけ。控え目に黒猫の刺繍が入っている、ほのぼの可愛いテープです。

帯揚げ擬きに使った肉球の刺繍のテープと、セットになっていました。友達から貰った日本製です。

正座をさせたかったので、リカちゃんのボディをピュアニーモ2エモーションに替えています。


しかし、この着物は型紙を改良する前の随分昔に作った物だから、リカちゃんのオリジナル・ボディより腕が長いピュアニーモには、袖巾が短過ぎるんじゃないかと思いました。

 が、肩幅の凄く狭いボディなので、意外と問題ありませんでした。

大振袖とかのフォーマルな装いではなく、カジュアルな着物だから、多少袖巾が短めでも気にならないと言うのもあります。

そして撫で肩なので、この上なく和装が様になるボディだと言う事に感心しました。上半身は異様に華奢だから、体形補正はキッチンペーパーでぐるぐる巻きにしているけどね。

猫のミニチュアは、毎年同じガチャです。せめて背景小道具だけでも猫愛をアピールと思い、背景布も猫柄にしたら、正直ゴチャゴチャし過ぎ。どれがミニチュアで背景布の柄の猫か、分かり辛くなっちゃった💦 

今日猫の日に思う事は、相変わらずこの世から少しでも不幸な猫が減りますように、と言う事です。いえ、毎日願っていますが、捨てられたり虐待される猫が今だ日本に余りにも多くて本当に心が痛み、猫を無下に扱うヤツに呪いの念を送っています。

ついインスタやYoutube等で悲惨な状態の猫を救出する動画ばかり見ちゃうものだから、益々自動アップされてしまい、一層見ずにはいられなくなります。しかしSMSに載せられているのは、基本的に保護された方が投稿された記事なので、不幸な中でも救われた極一部の猫ちゃん達だと言うのは重々分かっています。そしてそれらを見ただけでは、本当の悲惨さや御苦労までは分かっているとは全く言えません。

先日も羽田空港の飛行機事故で、旅客機の乗客・乗務員全員は無事避難出来たものの(世界から賞賛されていました)、貨物に預けられていた犬達が犠牲になりました。それに関して猫好きで有名な俳優が、ペットもケージ入りで客席に乗るのを許可して欲しいと呟いたら、たちまち大炎上でブーイングの嵐。犬猫アレルギーの多さも含め、動物に対して厳しい社会なのは確かだな…と痛感します(因みにP太は赤ちゃんアレルギーなんだが?)

ペットを飛行機に乗せるのは、安全性だけでなく精神的な負担も大きいので、そりゃ乗せないのに越したことはないと思います。しかし、このコロナ渦でペットシッターやペットホテルの廃業が相次ぎ(イギリスもです)、預け先がなくて飼い主はやむを得ず飛行機で運んだのだと信じています。

被災地でも、非常時には人間が最優先で(それに異論はないが)、今は動物どころではない!と何が何でも主張する人達には辟易します。ペットを家族だと見なしている人にとっては、ペットも人間も同等だと言うことを少しでも心に留めて欲しい。それどころか、人間の質に寄っては、全くの他人により家族は遥かに大切です。そんな危険で不便な状況下でも、動物の救助に従事する方々には敬意を払います。兎に角、もっと動物に優しく心に余裕のある世の中になる事を、常に切に願っています。

 

 

 


2024/02/21

ねこミュ二ケーション


 

明日は日本では「猫の日」なので、愛猫タラちゃんの話題にします。と言っても、寒くて悪天候続きで余り庭にも行けず、家でぐーすか寝ている写真ばかり。ブランケットは大抵グチャグチャ(笑)。

一般的に成猫は人間の三歳児並みの知能を持っていると言われ(仔猫でも自分でトイレ出来るので、未だオムツしている四歳児より進歩していると思うけど)、自分の名前は勿論、同居猫やその他の家族の名前、幾つかの単語は理解出来ると言われています。

確かにタラちゃんは、私の話す言葉が大体理解出来るようで、更に返事が出来ます。

返事は「プリュッ」と「にゃーん」の二種類だけで、これはしゃけ(Yes)とおかか(No)です。しかしこれが出来れば、大抵の簡単なにゃんコミュニケーションは取れます。

「プリュッ」は肯定や快、挨拶等、概ねポジティブな意味が含まれ、一方「にゃーん」は否定、不快、不満足、抗議、要求等を意味します。 

例えば、彼女が何か悪さをした時に(タラちゃんは余りおいたはしませんが)、「タラちゃん! 駄目!!」と叱って「にゃーん」と答えれば、「何も悪い事はしてないにゃあ。にゃんで怒るにゃん」と抗議している訳です。

逆に「プリュッ」と声を出して一目散で逃げる場合は、自分で悪いと分かっていてわざと悪さをしている時です。そう言う嘘が付けない単純さは、確かに三歳児並みだと思います。

しかし、猫で一番悲しいのは、何か身体の具合が悪くなった時に、何処がどんな風に苦しい、痛いのか伝えられない事です。そして、猫はギリギリまで体調の悪さを隠します。

タラちゃんも今年7歳になるので、キャットフードをシニア用に替えなければなりません。その他にも、健康状態を常に良く観察して、一際気を配らねばと肝に命じています。



2024/02/20

銀線細工の小花のブレスレット

 

昨年秋頃のフリマで、可憐な銀線細工のブレスレットを買いました。銀線細工、即ち極細の銀のワイヤーを、一つ一つ手作業で巻いて形成しています。

英語ではこう言う銀線細工も、主にチェコスロヴァキアで製造された型押しの透かし金具も、「filigree フィリグリー」と呼ばれますが、こちらが本来のフィリグリーだそうです。この技法は、古代エジプトが起源ではないかと言われています。

ずらりと並んだ花モチーフの直径は6㎜程度で、それぞれの花弁は直径23㎜です。この花びらが、銀線を丁寧に重ならないように渦巻き状に巻いて作られていて、気の遠くなるような緻密で神経を使う作業なのが想像出来ます。

銀線細工はイギリスの古物として割と見掛けるアイテムですが、これ程可憐な若々しいデザインには、中々出会えないと思いました。恐らく、ポルトガルやマルタ等のヨーロッパ製だと思います。

カチッとワンタッチでしっかり嵌め込むタイプの留め具も、ビンテージらしさを物語っています。ここに、扱い易いように取っ手が飛び出ているのもポイント。しかしブレスレット自体のサイズ(手首周りの長さ)は余り小さくはない為、製造年代はそう古くはないかも知れません。  

 

 


2024/02/18

久々の城下町ライ 3

 

昨年の七月に夫婦で久々に訪れた、お気に入りの小さな城下町Rye ライ。幾つかのアンティーク・ショップを覗き、人気のマーメイド・ストリートを歩き、丘の頂上の聖マリア教会の脇の小径を通ります。

この小さな遊歩道も、この季節は花々でいっぱい。

その先の小さな民家の庭も、絵に描いたようなイングリッシュ・ガーデンに整備されています。

教会側に立つ町役場。イギリスの古い役場&役所の建物は、一階はこんなアーチのピロティになっている事が多く、昔は市場が開かれていた物と思います。

ハイ・ストリート(目抜き通り)へ出ます。正面の立派な建物は、元グラマー・スクール。今は、中古レコード店になっています。

老舗帽子屋さんのディスプレイでは、ファッシネーターが沢山売られているのを見掛けました。

もしかしたらこのお店は工房兼ショップで、今でもここで制作しているのかも知れません。

別な普通の衣料店で。好みのクロスステッチのフォークロアなブラウスですが、パステル・カラーで纏めてあるのは結構珍しいと思いました。裾がスカラップなのも可愛い。

ハイ・ストリートにも、幾つかの高級家具系か貴金属系のアンティーク屋があります。このお店では、好みのビンテージ・ジュエリーも売られていました。

こちらは、高級ブランド系チャリティショップ。その名も「ライオンと魔女とワードローブ」。

ハイ・ストリートが自然に左へ曲がってEast Cliffと通り名を変えると、ライで現存する唯一の城門「The Landgate」が見えて来ます。

今回は城門を潜らずここから引き返し、再びハイ・ストリートを通って行きます。

西へ進むと、通り名がThe Mintに変わります。

この通りにも、古い木組みの家が多くあります。

ガイドブックに良く紹介されているこのティー・ルームは、いつも混んでいては入れた試しがありません。

お天気は今一でしたが、久々にこの町で程良い夏の観光気分を味わいました。やはりコロナ渦後とあって、お気に入りのお店が消えていたりと、町のあちこちが結構変わっていました。この後暴風雨が予報されていたように記憶していますが、雨が降り出す直前にライを去りました。