昨年秋頃のフリマで、可憐な銀線細工のブレスレットを買いました。銀線細工、即ち極細の銀のワイヤーを、一つ一つ手作業で巻いて形成しています。
英語ではこう言う銀線細工も、主にチェコスロヴァキアで製造された型押しの透かし金具も、「filigree フィリグリー」と呼ばれますが、こちらが本来のフィリグリーだそうです。この技法は、古代エジプトが起源ではないかと言われています。
ずらりと並んだ花モチーフの直径は6㎜程度で、それぞれの花弁は直径2~3㎜です。この花びらが、銀線を丁寧に重ならないように渦巻き状に巻いて作られていて、気の遠くなるような緻密で神経を使う作業なのが想像出来ます。
銀線細工はイギリスの古物として割と見掛けるアイテムですが、これ程可憐な若々しいデザインには、中々出会えないと思いました。恐らく、ポルトガルやマルタ等のヨーロッパ製だと思います。
カチッとワンタッチでしっかり嵌め込むタイプの留め具も、ビンテージらしさを物語っています。ここに、扱い易いように取っ手が飛び出ているのもポイント。しかしブレスレット自体のサイズ(手首周りの長さ)は余り小さくはない為、製造年代はそう古くはないかも知れません。
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