2026/06/30

六月の庭便り

 

本来六月は、イギリスの庭の一番見応えのある季節で、庭仕事も手が掛かるはずです。しかし、雨ばかりが続いたかと思えば、急激に暴力的な熱波に変わり、中々庭仕事をする機会がありません。暑い日は朝に花殻摘み程度をしますが、日差しが強過ぎてせいぜい午前9時までが限界です。水撒きは夕方の日没近くの暑さが収まってからですが、この時期のイギリスの日没は午後9時台なので大変です。


六月に入ってすぐに、「クィーン・エリザベス」と言うバラが初めて花を咲かせました。一昨年前に義母から貰ったバラで、自分にとっては初めての裸苗だったから、鉢植えに植えても暫くは全く変化がなく、「本当にこれ育つのか?」と半信半疑でした。4カ月程経った昨年の夏近くになって突然成長し始め、秋には地植えしました。

ハイブリット・ティー(イギリスではフロリバンダ)に分類されますが、咲き進むとオープン咲きで、蛍光掛かったピンクが可愛く気取り気が無く、自分の好みや我が家の庭に合います。耐陰性があり大型に育つらしく、花壇の一番奥に植えました。 

また同じ頃、クロウタドリの夫婦が、車庫の側面のバラの茂みに巣作りしているのを発見。この庭にはタラちゃんだけでなく他の猫も来るのに、そんな低い危険な場所じゃ子育ては無理だろ…と心配した通り、巣作りの途中で諦めて引っ越したようです。経験の少ない若い番いに、時々起こる失敗のようです。

タラちゃんは毎朝庭に出るのを楽しみにしていますが、余りに暑い日は、やはり午前9時頃までしか居られません。 

昨年地植えしたバラの中で、一番樹勢が良く花付きも順調なのが、P太が気に入って買ったこのイングリッシュ・ローズの「エミリ・ブロンテ」です。デヴィッド・オースティンのバラ園で直接購入したから、元々苗のコンディションからして良かったんでしょうね。 

バラの季節と言っても、全てが一斉にブワッとドラマティックに咲き出す訳ではなく、品種に寄って結構バラバラで一カ月以上の開きがあります。我が家で今年一番最後に咲き出したバラが、このコロコロ・バラこと「Raubritter ロウブリッター」。うどん粉病に罹ってしまったらしく、無事蕾が花開くのかと気を揉みました。我が家のバラで、うどん粉病なのは後にも先にもこれだけだからです。

ロウブリッターは前庭にも植えていて、蔓バラ風にフェンスに絡ませていますが、一季咲きで香りの全くないのが残念です。その代わり耐陰性はあり、花付きは抜群で花期は長めです。 

うちのバラで今年最初に咲き始めた赤い蔓バラ「スパークリング・レッド」は、私が日本から帰宅する前に沢山咲いた後に一度休憩に入り、今再び大量に花を付けています。  

我が家の庭で、唯一英国式庭園の宿根草花壇らしさを保っている東側花壇。…他の花壇は、何を植えても結局ほとんどバラとフウロソウだけになってしまいました(苦笑)。イングリッシュ・ラベンダーとアルケミラモリス(レディス・マントル)の組み合わせは、やはり絵になるのう。  

この花壇の、クレマティスの花付きが今年は圧巻です。目の覚めるような鮮やかな紫色で、濃淡のピンクのバラにぴったりなので気に入っています。 

暑さが落ち着いたら、育って来た鉢植えのバラや紫陽花を大きな鉢に植え替えたりと、やるべき事は沢山あります。しかし何せ夏なので、熱波は再びやって来そうです。そして何より、水不足が心配です。


 

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