2025/12/03

マンチェスターでタイ料理

 昨年の秋にウェセックス旅行に出掛けた丁度一週間後、P太が泊まり掛けの出張でマンチェスターに行く事になりました。そこで、良い機会だから私も一緒に行こうと誘われました。…夫の出張に同行だと?? いえ、今までもP太の出張に引っ付いて行った事は何度かありますが、いつも日帰りで泊まり掛けだった事は多分なく、しかも今回出張する社員はP太だけではないのです。私はマンチェスターには今まで一度も行った事がなく、また大都会には興味がないので、一生行く事もないだろうと思っていました。しかし昨年VR仲間との会合でマンチェスターを訪れたP太の話に寄ると、近年若い文化の中々面白い活気ある都市に生まれ変わり、同じイングランド北中部の大都市でもバーミンガムとは全く違うとの事。 

市内の宿は既に会社側で手配してくれていて、それが自動的にダブルの部屋だった為、一人分の朝食料金さえ追加すれば、私も宿泊出来るとの承諾を既に取っていました。どちらにせよ交通費(車のガソリン代)は会社から出るし、天気は良さそうで、確かに余り乗り気でない場所へ遠出するには良い機会でした。翌日は有休を取り、マンチェスターから遠くない国立公園ピーク地方で更に一泊し、観光をしようと言うP太の提案も魅力的でした。

社員数名で発注先の工場を見学する為の出張でしたが、当日の集合時間が朝早く、また社員は遠方からも参加する為、前日に集合して夕食会をする予定が組まれていました。マンチェスターへの車での移動中、その夕食先はタイ・レストランを予約してあると聞きました。↑上の写真は、移動途中の高速道路で目撃したナゾの赤い光。

昨年の帰国時に姉がタイ料理は嫌いだと話していたのを即座に思い出し、正直私も苦手なんだよなあと思いました。そもそもタイ料理にふんだんに使われるパクチーがどう頑張っても吐く程嫌いだし、その他にも慣れないハーブ類が雑草味にしか思えず、正に草過ぎて草。しかし折角部外者が特例で混ぜて貰うのに夕食を断る訳には行かないので、タイ料理の中にも何か自分の食べられる物がある事を祈りつつ、参加するしかありませんでした。

マンチェスターは交通状態が悪い事で有名で、市内に入る手前で酷い渋滞に巻き込まれ、集合場所のレストランにはかなり遅れて到着しました。 

モダンでお洒落なインテリアのレストランで、主に若い客で賑わっていました。

テーブルには、こんなビール供給機がドーンと置かれていました。工場見学にかこつけて、実は最大の目的がこの飲み会なのは、日本のサラリーマンと大差ありません。P太の会社ではコロナ渦以来基本的に在宅勤務で、このように実際に同僚達に会う機会は、親睦会としても重要です。

参加者は、私達夫婦を除くと中年の男性ばかり6人。P太の同僚に会うのは初めてでしたが、皆感じの良い人ばかりでした。その中の一人は、子供の頃に父親が英語教師として金沢に赴任していたので、日本に住んでいた事があると話していました。

P太を始め他の皆さんは、メインにカレーを注文していましたが、私はレッド・カレーも苦手。唯一タイ料理で食べられるのはグリーン・カレーですが、それとてP太が好きなので時折作るだけで、私は好きな訳ではありません。しばらく迷って、結局海鮮焼うどんを注文しました。和風な味付けである可能性は低いけど、途轍もなく奇抜な料理にはなり得ないだろうと踏んだからです。


しかしこれが…、麺は確かにうどんとは言え、味付けは完全にタイ風で、辛過ぎて食べ続けられませんでした。一応私は辛い物が特に苦手ではなく、日本人としては一般的な耐性だとは思います。

そして辛いのと同時に、とんでもなく甘い‼ 言わば、激辛スウィート・チリソースの海にうどんが泳いでいるみたいで、更にギラギラと脂っこく、味が気持ち悪い程濃過ぎるのです。返って、タイ・バジルだのコブミカンの葉だの、慣れないハーブ類は全く気にならない程でした。ついでに、魚介の風味も実感出来なかったけど。

出来るだけ無理矢理口の中に押し込みながら、明日の朝食はたっぷり食べようとか、明日の夕食は普通のパブ料理を存分に楽しもう…とかばかっり考えていたからには、今思い出しても相当食べるのが苦痛だったんでしょうね…。食べ続けられない程の不味さって、ここ数年はイギリスでさえ中々体験した事がありません。記録には残そうと、時間稼ぎにもがきながら、写真だけは必死に撮ったようです(笑)。

念の為、決してここのレストランが不味かった訳ではなく、根本的にこの海鮮うどんが全く私に合わなかったのだと思います。つまみの揚げ物の中には、辛過ぎず普通に美味しい物もありました。

兎に角、タイ料理は自分には無理だと良く分かりました、キッパリと、もう二度と御免です。これ程自分に合わない物を食べて「不味い」を連発しては、タイにもタイ人に対しても失礼だと思います。





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