2025/11/26

落ち葉のお喋り

※フェイス・プリントを落としたキモ怖い人形の写真が登場します。苦手な方は御退室下さい。

この名無しのドールアイ人形は、夏のフリマで買った物でしたが、今まで手入れもせず改造もせず着替えさせもせず、単に放ったらかしで仕舞ったままでした。 

しかし、同じくドールアイ安価人形の大ゆきちゃん(仮名)をリペイントして、やはりこの人形も改造する決心がやっと付きしました。

今までは、入れ目だからリぺは無理だろうと諦め、また西洋のドールとしてはかなり色白なので、このヘッドの肌色に合う交換出来る可動式29㎝ボディが、多分イギリスでは見付からないだろうと思っていたからでもあります。

しかし、このまま持っていても出番の絶対来ない人形は、例え失敗しようと改造を試みるしかありません(笑)。 

中古で買った訳ですが、やはりイギリスの高速道路のSAのトイレ脇の売店(店員は必ずインド人かアラブ人)か、怪しい中国系通販で売られている、ノーブランドの名無し人形だとは思います。

元は、やはり睫毛の乏しい幸薄そうな顔をしていました。全く西洋化していない、アジア人好みの儚げな女性と言えばその通り。それでいて、妙な辛気臭さとエッチ臭さはあります(悪態放題w)。美人な事は美人ですが、こんなに瞳が大きいのに地味顔って、…ある意味貴重かも知れません。

元々の髪はこんなカーリーで長かったんだーと、今写真を見て改めて思い出しました。髪は傷んで絡んだ酷い状態だった為、切り落とした後に洗ってリンスするのだけは、購入後すぐに済ませていたようです。デフォルトかは分かりませんが、こんなマーメイド・タイプのイヴニング・ドレスを着て、ティアラを着けた状態で手に入れました。ボディは、2009年版バービーをまんま模倣しているように見えます。

フェイス・プリントを消し去る際、やはり薬剤で瞳の素材が傷んで濁ってしました。これ程化粧を落とすと顔の印象が変わる人って、日本にも実際居そうです。ただしプリントを落としてみても、顔の造形自体は悪くないのが分かります。西洋のドール・メーカーが東洋人を表現する、やたら吊り上がった目や大きな口ではありません。

切り落として残った髪の質は悪くありませんが、植毛自体は本当に疎らで酷い為、前髪付きもショートにもカーリー&ウェイビーにもアレンジ不可能に見えました。と言う訳で、髪型はこのワンレン・ストレートの地味なままだから、兎に角顔のリぺは華やかに明るくを心掛けました。普段いかに派手さとケバさを回避するかを念頭に置くバービーのリペイントとは、全く真逆です。

また、離れ気味の眼を緩和させる事と、垂れ眼を強調しない事も一応心掛けました。結局びっくり眼は、アイホールと眼球の位置の問題なので、どうやっても間逃れませんでしたが。 

瞳の曇りは、最後にアクリル絵具のグロス・メディウムを塗って雑に解決。ついでに、ラメ粉も振り掛けてみました。これもやり過ぎると、返って濁ってしまうので悪乗り厳禁です。

ボディは、肌色の合う可動式が見付からないだろうと思い込んでいましたが、意外とバービーの東洋人版とほぼ同じ肌のトーンだったので、簡易版可動式に交換しています。

和服や漢服も似合いそうですが、其処ら辺に普通に居そうなアジア人のお姐さん的な服装を目指しました。 

まず既存の服を色々合わせて見て、バービーの着るような露出の多いミニ丈でもなく、日本で未だ流行っているようなダボダボ長いボトムでもでもなく、 スカートはミディアム丈位が適切なように思えました。

また、黒も顕著に似合わないと分かりました。そこで、ティーグリーンのトップに茶系を合わせ、秋らしいコーデにしてみました。 

写真では分かりにくいのですが、このトップはラウンド・フィッシュ・テールの変ヘムになっています。 裾に向かって広がったチュニック型でも、胸回りは割とぴったり目にデザインしてみました。

袖は長めをくしゅくしゅとさせたく、ゴム紐を縫い付けてみましたが、中々上手く行きませんでした。

スカートは一応二段ティアードにしてあるんですが、生憎一段目はすっかり隠れてしまっています。そして、トップに対して未だボリュームが有り過ぎで、腰回りがモタ付いてしまいます。 

全く踵のないフラット足な為、着用可能なフットウェアが中々なく、ビンテージ・シンディのウェスタン・ブーツを履かせています。 

合皮のバッグは、「DOLL'S CLOSET ROMANTIC」に掲載されていたQPさんのデザイン。シンプルなはずなのに、この合皮の手縫いは大変でした。 合皮の中にも、針が割と簡単に刺さる物はあるのですが。

しかし、定番なデザインのバッグなので色んな服装に合わせ易く、使い勝手は抜群に良さそうです。様々な色や素材で持っていたくなります。口が開いてしまう為、ベルクロ・テープを付けています。

トップが無地でシンプルな分、スカーフの素材感やドレープは思い描いたようになるよう拘りました。

ガーゼ地で仕上げに軽く濡らして絞って自然乾燥させていますが、正直くしゃくしゃ感が今一歩です。

 

髪型は、例え植毛・毛量が乏しくとも、髪裾を軽く巻いたりサイド・バングスを入れたり、もう少しは今時らしく手を加える事が出来たのですが、今後和服等の伝統衣装を着せる機会が来るかも知れないと考えて、しばらくこのワンレン・ストレートのままにして置きます。 
 
 
 



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